中国が米国の気候批判に反論 国連で協力優先を呼びかけ video poster
中国の国連次席常駐代表である耿爽(Geng Shuang)氏が、米国からの気候変動をめぐる批判に反論し、中国の気候行動の実績を強調するとともに、国際社会に対して「非難ではなく協力」を呼びかけました。気候危機が深まる中、米中の応酬はどこへ向かうのでしょうか。
国連の場で米国の批判に反論
耿爽氏は国連の場で、米国が中国の二酸化炭素排出を問題視したことに対し、その主張に異議を唱え、中国がこれまで気候変動対策で示してきた行動を強調しました。中国は、排出削減やエネルギー構造の転換など、国内外で「強力な気候行動」を進めてきたと主張しています。
「強力な気候行動」をアピールする中国
耿爽氏が訴えたのは、中国が単に目標やスローガンを掲げるだけでなく、実際の政策と行動を積み重ねてきたという点です。自国の取り組みは国際的な責任に応えるものであり、世界の気候変動対策に貢献していると強調しました。
同氏はまた、気候変動はすべての国が協力して取り組むべき共通課題であり、特定の国を非難するだけでは前進しないと主張しました。
米国への批判:パリ協定「二度の離脱」
一方で耿爽氏は、米国自身の姿勢が国際的な努力を損なってきたとも指摘しました。とくに、米国がパリ協定から二度にわたって離脱したことを挙げ、それが世界全体の信頼と協調に悪影響を与えたと批判しました。
そのうえで同氏は、責任の押し付け合いではなく、共通の課題に向き合うための協調を優先すべきだと呼びかけています。気候変動は単独の国では解決できず、主要な排出国を含むすべての国が協力する必要があるという認識を示した形です。
「非難より協力」を求めるメッセージ
耿爽氏の発言のキーワードは、「団結」と「協力」です。気候変動のような地球規模の問題では、政治的な対立が大きくなるほど、具体的な削減行動が後回しになりかねません。中国側は、相互批判を続けるのではなく、具体的な対策や協力の枠組みづくりに焦点を当てるべきだと主張しています。
日本の読者にとってのポイント
今回の中国と米国のやり取りから、少なくとも次のような点が見えてきます。
- 気候変動をめぐる国際政治では、米中の言動が世界全体の流れを左右しやすいこと
- 自国の「実績」をどう語るかが、外交上の重要なメッセージになっていること
- 批判の応酬ではなく、具体的な協力をどう組み立てるかが問われていること
2025年現在、各国は気候変動への対応をめぐり、自国の行動と国際協力の両立を模索しています。そのなかで、国連の場で交わされる言葉は、単なる「言い合い」ではなく、今後の国際ルールや協力の方向性を占うシグナルでもあります。日本としても、米中の動きを冷静に見つつ、自らの気候行動をどう強化していくかが問われていると言えます。
Reference(s):
China responds to U.S. climate criticism, calls for global cooperation
cgtn.com








