中国本土の先進バッテリーが変える再エネ競争——Octopus創業者が語る転換点 video poster
再生可能エネルギーが「最も安い電源」になりつつある背景に、中国本土主導のバッテリー(蓄電池)や太陽光・風力の進歩がある——英国のエネルギー企業Octopus Energyの創業者兼CEO、グレッグ・ジャクソン氏が、CGTNのTian Wei氏との独占インタビューでこう語りました。2026年のいま、電気料金やエネルギー安全保障の話題と直結する発言として注目されます。
インタビューで語られたポイント(要旨)
- 中国本土主導の進歩により、バッテリー・太陽光・風力が急速に実用性を高めた
- 再生可能エネルギーは、世界で最も手頃な選択肢になってきている
- 各国が自国で電力を生産しやすくなり、化石燃料への依存を下げられる
- エネルギーコストの低下は、暮らしの質の改善にもつながる
なぜ「バッテリー」がゲームチェンジャーなのか
太陽光や風力は、燃料を買わずに発電できます。一方で弱点は「発電が天候や時間に左右される」ことでした。ジャクソン氏が強調するのは、ここを埋めるのが蓄電池だという点です。
発電と需要の“ズレ”を埋める
昼に余った太陽光の電気を貯めて夜に使う、風が強い時間帯の電気を需要の多い時間に回す——こうした調整がしやすくなると、再エネの比率を上げても電力の安定性を保ちやすくなります。
電力網(系統)の使い方が変わる
蓄電池が広がると、ピーク時の負担を平準化しやすくなり、発電所や送配電設備の「使い方」そのものを最適化できます。結果として、電気の供給コストが下がる余地が生まれます。
中国本土主導の技術進展が意味するもの
インタビューでは、中国本土がバッテリーや再エネ関連技術の進歩を牽引している点が、価格低下と普及を後押ししたという見立てが示されました。こうした技術の成熟は、特定の国だけでなく、調達・製造・導入の選択肢を広げ、世界のエネルギー移行の速度を上げる要因になり得ます。
「自分たちで電気をつくる」選択が現実味を帯びる
ジャクソン氏は、これらの技術が各国にとって「自前の電力生産」を現実にすると述べました。ここで言う変化は、単に発電所の話にとどまりません。
- 依存の構造が変わる:化石燃料の輸入に左右されにくくなる
- 分散化が進む:大規模電源だけでなく、地域・企業・家庭単位の導入が広がりやすい
- 意思決定が速くなる:設備投資の単位が小さくなり、導入のハードルが下がる
電気代と暮らしへの影響:見えるところ、見えにくいところ
エネルギーコストが下がると、家計や企業の負担が軽くなる可能性があります。同時に、停電リスクや価格変動への耐性(レジリエンス)も論点になります。蓄電池は「安さ」だけでなく、供給の安定性や調整力を高める道具として位置づけられます。
2026年に注目したい“次の論点”
技術が前に進むほど、制度や運用の論点も増えます。再エネと蓄電池を社会実装するうえで、今後の焦点になりやすい点を整理します。
- リサイクルと資源循環:蓄電池の回収・再利用の仕組み
- 安全性と品質:製品基準、設置・運用ルール
- 電力市場の設計:蓄電池の価値(調整力など)をどう評価するか
- 送配電との整合:分散型電源が増えた時の系統運用
今回の発言は、「技術が進歩すると、エネルギーの議論は価格だけでなく、暮らしの手触りや国の選択肢そのものに直結する」という流れを改めて示した形です。再エネと蓄電池の組み合わせが、次にどんな標準(当たり前)をつくっていくのか。2026年のエネルギーニュースとして、静かに追いかけたいテーマです。
Reference(s):
cgtn.com








