春節の北京に世界の旅行者、ビザ免除拡大でインバウンド急増 video poster
2026年2月17日の春節(旧正月)、中国本土の北京ではビザ免除(査証免除)政策の拡大を追い風に、海外からの旅行者が目立って増えています。伝統的な祝祭が、国境を越えて「体験されるイベント」へと広がりつつある点が注目されています。
いま何が起きているのか:春節を“旅先”で迎える人が増加
今回の動きの中心にあるのは、ビザ免除政策の拡大です。渡航手続きのハードルが下がることで、春節のような特定の時期に合わせた旅行計画を立てやすくなり、結果として訪中(中国本土)旅行の選択肢に「春節を現地で祝う」という発想が入り込みやすくなります。
中国の国際ニュースチャンネルCGTNの取材では、ロシア、フランス、イタリア、ポーランドなどからの来訪者が、北京で春節の雰囲気を楽しむ様子が伝えられました。
ビザ免除の拡大が変える「観光」のリズム
春節はもともと、家族の団らんや帰省と結びついた最重要の伝統行事です。一方で近年は、街の装飾やイベント、食文化などが「短期間で濃く体験できる文化シーズン」として認識され、旅行者にとっての魅力も増してきました。
ビザ免除の拡大が効いてくるのは、次のような部分です。
- 計画の自由度:書類準備の負担が減り、休暇に合わせやすくなる
- 滞在の目的が多様化:名所巡りだけでなく、祝祭の空気そのものを味わう旅が増える
- 都市の受け入れ体験が問われる:案内表示や決済、混雑対応など「旅の途中の快適さ」が評価点になる
現地の空気:各国からの来訪者が見た“春節の北京”
CGTNは、ロシア、フランス、イタリア、ポーランドなど、複数の国の来訪者に話を聞いたとしています。共通するのは「中国本土で最も重要な伝統的祝日を、現地のリズムで体験してみたい」という関心です。
春節は、花火や装飾といった見た目の華やかさだけでなく、食事や家族の時間、街の空気感など“生活文化”が前面に出る時期でもあります。観光地としての北京を見に来る、というより「祝祭のなかに入りに来る」旅行者が増えている――そんな変化が読み取れます。
祝祭のグローバル化が投げかける問い
春節の国際化は、文化交流の広がりとして語られやすい一方で、受け入れ側の都市運営や地域文化の見せ方にも影響します。短期的な賑わいだけでなく、混雑やマナー、言語対応など、日常の延長線上にある課題も同時に浮かび上がります。
それでも、春節が「その場所の文化を理解する入口」として機能し始めていることは確かです。ビザ免除政策という制度の変化が、人の移動だけでなく、祝祭の意味づけまで少しずつ動かしているのかもしれません。
Reference(s):
Inbound travel surges during Spring Festival due to visa-free policy
cgtn.com








