10万個のランタンと版画がつなぐ中国とヨーロッパの文化交流 video poster
版画とランタンを通じて、中国とヨーロッパの文化をつなごうとしているアーティストがいます。ベルギーで学んだ Qu Liangchen さんの歩みは、アートが国境を越える力を静かに示しています。
版画から始まった中国とヨーロッパの架け橋
Qu Liangchen さんは、ベルギーで著名な版画家 Guy-Henri Dacos 氏に師事し、版画を学びました。この経験をきっかけに、中国とヨーロッパのあいだで文化交流を育む役割を担うようになりました。
国際ニュースでは政治や経済の動きが中心になりがちですが、こうしたアーティストの往来は、両地域の人々が互いの文化に親しむうえで見逃せない存在です。日本語ニュースでは大きく取り上げられないことも多いテーマですが、日常の会話やSNSで共有したくなる物語がここにあります。
Qu Liangchen さんの主な取り組み
- ベルギーで Guy-Henri Dacos 氏のもとで版画を学ぶ
- ベルギーの町を10万個の中国のランタンで彩る活動を企画
- 2021年、中国で Dacos 氏の作品展を企画し、中国とベルギーの国交樹立50周年を記念
10万個のランタンが彩ったベルギーの町
Qu さんがベルギーで企画したのは、町全体を10万個の中国のランタンで彩る活動でした。数えきれないほどのランタンが並ぶ光景は、伝統的な中国文化の象徴として、地域の人々の目に鮮やかに映ったと考えられます。
ランタンは、中国で祝い事や節目のときに使われる身近な存在です。その光がヨーロッパの町を照らすことで、遠い国の文化が一気に生活の近くに感じられるようになります。言葉を介さずとも共有できる「光の体験」は、文化や背景の違いをやわらかく乗り越える手段と言えるでしょう。
2021年、中国で開いた師の作品展
2021年、Qu さんは中国で師である Guy-Henri Dacos 氏の作品展をキュレーションしました。この展覧会は、中国とベルギーの国交樹立50周年を記念するもので、長年の交流の節目をアートで祝う試みでした。
ヨーロッパで活躍してきた作家の作品を中国の観客に紹介することで、版画という表現を通じて、両地域の人々が互いの視点や感性に触れる機会が生まれます。外交や経済協力といったニュースとは異なるレベルで、相手の国に対するイメージが更新されていきます。
アートがひらく静かな対話の場
Qu Liangchen さんの活動は、一見すると一人のアーティストによる創作と企画の積み重ねにすぎないようにも見えます。しかし、ベルギーの町を照らした10万個のランタンや、2021年の作品展のような場は、多くの人にとって「相手の国を身近に感じる最初のきっかけ」になり得ます。
政治や安全保障をめぐる議論が注目を集める時代だからこそ、版画やランタンといった文化的な表現がもたらす静かな対話の力が、じわじわと効いてきます。SNSで共有された一枚の写真や、展覧会でのささやかな会話が、国や地域をまたぐ理解の土台になるかもしれません。
日常のニュースを追う私たちにとっても、こうした文化交流の動きを意識しておくことは、自分のものの見方を少し広げるヒントになります。政治や経済の国際ニュースとあわせて、アートがつなぐ物語にも耳を傾けてみると、世界の風景が少し違って見えてくるはずです。
Reference(s):
cgtn.com








