中国・慈渓の夜食文化 50元で味わう屋台グルメの物語 video poster
中国東部の沿岸にある工業都市・慈渓(Cixi)が、夜になると「屋台グルメの街」に姿を変えます。中国の国際ニュース企画は、50元(約7ドル)の予算でその夜食文化を切り取ろうとしています。
小型家電の工場が立ち並ぶ昼の顔と、香ばしい煙が立ちのぼる夜の顔。そのギャップが今回のテーマです。
工場の街・慈渓が夜に変わる瞬間
慈渓は、中国東部の沿岸部で小型家電を生産する工場が集まる都市として描かれています。日中は機械の音が響き、世界中に出荷される製品づくりで忙しく動いています。
しかし日が暮れると、街路には屋台が並び、炭火の煙と香辛料のにおいが立ちこめる「夜の顔」が現れます。人びとが温かい料理と会話を求めて路上に集まる光景が広がります。
「The Story Behind the Label」で描かれる慈渓の夜食
こうした慈渓の夜の姿を追いかけるのが、企画「The Story Behind the Label | Tasting Cixi's late-night food culture」です。番組では、CGTNの司会者セルゲイ・ゴルデーエフさんが実際に夜の屋台を歩き、地元の味を体験します。
50元(約7ドル)の予算でどこまで食べられる?
この企画のひとつのルールは、夕食代を50元(約7ドル)に抑えることです。限られた予算のなかで、さまざまな料理をどこまで楽しめるのかに焦点が当てられています。
番組で紹介される主な料理は次のようなものです。
- 殻ごと炭火で焼き上げる焼き牡蠣
- もちもちとした皮が魅力の餃子
- 屋台ならではのサソリ料理
- そのほか、気軽につまめる小さな一品料理
どの料理も屋台ならではのライブ感と、香ばしいにおいが画面を通して伝わってくるように構成されています。50元という身近な金額に設定することで、視聴者が「自分だったら何を選ぶか」と想像しやすい仕掛けにもなっています。
「工業都市」のラベルの裏側にある日常
慈渓は、小型家電の工場が集まる「工業都市」としての顔が強調されていますが、企画のタイトルが示すように、カメラはその「ラベル」の裏側にある日常にも目を向けています。
昼間は製品をつくる場所として映し出される街が、夜になると屋台を囲む人びとの笑顔や会話の場へと変わる。その変化を追うことで、数字や生産量だけでは見えてこない、地域に息づく暮らしのリズムが浮かび上がります。
読者への問いかけ:身近な「ラベル」の奥に何を見るか
私たちは日々、多くの小型家電や日用品を手にしながら、それがつくられた街の姿や、そこで暮らす人びとの一日を想像する機会は多くありません。慈渓の夜食文化を追う今回の企画は、そんな「見えにくい現場」に静かに光を当てています。
工場の明かりが落ちたあとに立ち上る屋台の煙、その周りで食事を楽しむ人びとの表情。その風景は、中国の一つの都市の日常であると同時に、グローバルなものづくりと私たちの生活がつながっていることを意識させる場面でもあります。
ニュースを通じて世界を知ろうとするとき、「ラベル」の奥にどんな物語が隠れているのか。慈渓の夜食文化は、その問いを私たちにそっと投げかけているように見えます。
Reference(s):
The Story Behind the Label | Tasting Cixi's late-night food culture
cgtn.com








