遠く離れた国から、伝統の響きへ。セルビア人学生が魅了された「秦腔」の世界 video poster
中国の陝西省にある西北大学で学ぶセルビア人学生、イヴィツァ・ラドイコヴィッチさん。彼は今、中国本土の伝統芸能の一つである「秦腔(しんしょう)」というオペラに深く心奪われています。
異なる文化圏に生まれ育った彼が、なぜ地域の伝統色豊かな芸能に惹かれたのか。その情熱的な取り組みについてご紹介します。
身体と声で表現する伝統の美
イヴィツァさんは、学業の合間の時間を惜しんで秦腔の習得に励んでいます。彼が特に注力しているのは、単なる鑑賞ではなく、表現者としての実践です。
- 武術的な動きの追求:秦腔の特徴である、武術の要素を取り入れたダイナミックな身のこなしを研究しています。
- 歌唱スタイルの練習:独特な節回しを持つ歌唱法を練習し、その響きを体得しようとしています。
- 華やかな衣装への関心:細部まで凝った伝統的な衣装を探索し、視覚的な美学についても理解を深めています。
「遠くても近い」文化の接点
セルビアと中国という、地理的に大きく離れた二つの国。しかし、イヴィツァさんにとって伝統文化は、言葉の壁を越えて心を通わせるための共通言語となっているようです。
彼が秦腔の練習を通じて触れているのは、単なる形式としての芸能ではなく、そこに込められた歴史や精神性であると言えるでしょう。伝統的な中国文化が彼に与えた深い印象は、異文化への好奇心を、より深い敬意へと変えていったのかもしれません。
一つの文化に没頭し、その本質を掴もうとする姿勢は、私たちに「相互理解」のあり方を静かに問いかけてくれます。伝統とは、守られるだけでなく、このように新しい視点を持つ人々によって、再び鮮やかに彩られるものなのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com
