CIIEが切り開くグローバルサウスの新成長 上海発・国際ニュース解説 video poster
中国国際輸入博覧会(CIIE)が2025年11月5〜10日に上海で開かれ、約3,500の出展者が約130の国と地域から集まりました。この国際ニュースが注目されるのは、中国が世界有数の大市場として、グローバルサウスの成長を後押しする「ゲートウェイ」の役割を改めて示したからです。
CIIEとは何か:中国の「さらなる開放」の象徴
中国国際輸入博覧会(China International Import Expo、CIIE)は、その名の通り輸入に焦点を当てた博覧会です。中国は世界最大級の市場の一つとして、このイベントを通じて自国の市場をさらに開放し、各国との「共通の成長」をめざす姿勢を打ち出しています。
CIIEの会場では、多様な製品やサービスが紹介されるだけでなく、世界経済に新たな活力を注ぎ、幅広いビジネスチャンスを生み出す場にもなっています。中国市場と海外の企業をつなぐ「出会いの場」としての役割が強まっていると言えます。
約3,500の出展者、約130の国と地域が参加
今年のCIIEは、11月5〜10日にかけて上海で開催されました。期間中、約3,500の出展者が参加し、アジア、アフリカ、中南米などを含むおよそ130の国と地域から企業や団体が集結しました。
各国の出展者は、自国の農産物や加工品、工業製品、サービス、技術などを中国のバイヤーや投資家にアピールしました。会場は連日活気にあふれ、中国市場にアクセスしたいグローバルサウスの意欲の高さがうかがえます。
グローバルサウスにとっての「中国市場への入口」
今回の博覧会で、とくに強調されたのがグローバルサウスにとっての意味です。CIIEは、アジア、アフリカ、中東、ラテンアメリカなどを含むグローバルサウスが、中国市場での存在感を高めるための「重要なゲートウェイ」と位置づけられています。
なぜグローバルサウスにとって重要なのか
- 人口と需要が大きい中国市場に、直接アクセスできる。
- 資源や農産物だけでなく、加工品やサービス、デジタル分野など、多様な輸出の可能性を探ることができる。
- 長期的なパートナーを見つけ、投資や共同プロジェクトにつなげられる。
こうした機会を通じて、グローバルサウスの国々は自国の産業を高度化し、世界のバリューチェーン(付加価値の連鎖)の中で新しい位置を築こうとしています。CIIEは、その一歩を踏み出すための具体的なプラットフォームになりつつあります。
BizTalk特別版:ウズベキスタンとともに描く「相互繁栄」
CIIE期間中には、ウズベキスタンのDaryo News Agencyと共同制作された番組「BizTalk」の特別版も公開されました。このCIIE特別エディションには、多様なバックグラウンドを持つゲストが参加し、グローバルサウスの双方の視点から相互の繁栄に向けた新しい道を議論しました。
番組では、単にモノの貿易を拡大するだけでなく、インフラ、エネルギー、デジタル経済、人材交流など、広い分野でどのような協力が可能かが語られました。CIIEというビジネスの現場と、グローバルサウス同士の対話が結びつくことで、新しい連携モデルを探る動きが進んでいます。
日本からこの動きをどう見るか
こうした中国とグローバルサウスの動きは、日本にとっても無関係ではありません。中国市場の変化や、グローバルサウスの企業がどの分野で存在感を高めているのかは、日本企業や投資家、政策担当者にとって重要な情報です。
たとえば、次のような視点が考えられます。
- グローバルサウスの企業と連携し、中国市場や第三国市場で協力する余地はあるか。
- 環境技術やデジタルサービスなど、日本が強みを持つ分野で、CIIEのような場を通じてどのような協力モデルがあり得るか。
- 消費者ニーズやビジネストレンドを、CIIEの出展内容からどのように読み取れるか。
国際ニュースとしてCIIEを追うことは、日本と中国、そしてグローバルサウスの三者関係を考えるうえでのヒントにもなります。
これからの議論のための3つの問い
CIIEとグローバルサウスの動きをフォローすることは、単に「中国関連ニュース」をチェックする以上の意味を持ちます。世界経済の重心がどのようにシフトし、新しい協力の形がどこから生まれているのかを考えるきっかけになるからです。最後に、読者のみなさんと共有したい問いを3つ挙げます。
- グローバルサウスと中国の連携が進む中で、日本はどのような役割を果たしうるのでしょうか。
- 輸入博覧会というスタイルは、他の国や地域でも応用できる仕組みと言えるでしょうか。
- 一人の生活者・ビジネスパーソンとして、この流れを自分の仕事や学びにどう結びつけられるでしょうか。
11月の上海でのCIIEは、グローバルサウスと中国市場の新しい関係を映し出す場となりました。2025年の今、この動きをどう理解し、次の一歩に変えていくかが問われています。
Reference(s):
cgtn.com








