イスラエルがレバノンとガザを同時空爆 停戦案をベイルートが注視
イスラエルがレバノンとガザを同時空爆 停戦案をベイルートが注視
イスラエル軍がレバノンの首都ベイルート南部とガザ地区で空爆を続けるなか、レバノン側は米国の新たな停戦案を待ち、緊張が一段と高まっています。
ベイルート南郊外で2日連続の激しい空爆
現地時間の水曜日、イスラエルによる空爆が、ヒズボラの拠点とされるベイルート南部のダヒエ地区を2日連続で激しく襲いました。午前中の空爆で、少なくとも半ダースの建物が破壊されたと伝えられています。
首都の南に位置する村ダウヒト・アラムーンでも空爆があり、レバノン保健省によると8人が死亡しました。死者には女性3人と子ども3人が含まれているということです。
「これまでは夜にダヒエを狙っていたのに、今は昼間に攻撃している。日ごとに激しくなっている」。40歳のハッサン・ムーサさんはAFPに対し、攻撃がアラムーンなど新たな地域にも広がっていると語りました。
イスラエル側にも損害 兵士6人が戦闘で死亡
レバノン領内での地上作戦でも戦闘が続き、この日、イスラエル軍は兵士6人が戦闘で死亡したとされ、現在の攻勢の中で最も犠牲が大きい一日となりました。空と地上の双方でエスカレーションが進んでいることがうかがえます。
ヒズボラ、「イスラエル国防省本部を初めて標的に」
ヒズボラは同日午後、今回の対立が始まって以来初めて、イスラエル国防省の本部を標準としたと発表しました。具体的な被害状況は明らかになっていませんが、象徴的な拠点への攻撃を主張することで、対決姿勢を一段と強める狙いがあるとみられます。
国連平和維持要員への攻撃を安保理が非難
国連安全保障理事会は、水曜日の声明で、レバノンに展開する国連平和維持活動(PKO)部隊に対して10月と11月に相次いだ攻撃を強く非難しました。安保理は「平和維持要員が攻撃の対象となってはならない」と強調し、すべての当事者に対し、いわゆる「ブルーヘルメット」の安全を尊重するよう求めました。
ガザでも空爆継続 13か月で死者4万3千人超
一方、ガザ地区南部のハンユニス西側でも、イスラエルによる住宅や避難民のテントへの空爆があり、少なくとも10人が死亡したと、パレスチナ側の情報筋が新華社通信に語りました。
ハマスが統治するガザの保健当局によると、イスラエルとハマスの衝突が始まってから13か月あまりで、ガザ地区では少なくとも4万3,712人が死亡したとされています。長期化する戦闘が、市民に深刻な被害を与えていることが改めて浮き彫りになりました。
米国の停戦案に高まる期待と不安
イスラエルがヒズボラへの攻勢を強めてから7週間以上が経過する中、レバノン側はワシントンが準備している最新の停戦提案の行方を注視しています。米高官は停戦が実現する可能性に「期待」を示していますが、空爆が続く現状の中で、住民の間には期待と不安が交錯しているとみられます。
レバノン南部とガザという二つの戦線で軍事行動が続く現状は、今後の地域情勢を占ううえでも重要な局面です。停戦協議が具体的な成果を上げられるかどうかが、これからの焦点となりそうです。
Reference(s):
Israel continues strikes in Lebanon, Gaza as Beirut awaits truce ideas
cgtn.com








