ロシアとウクライナ、イスタンブールでの和平協議再開へ 6月2日の次回会合とは
ロシアとウクライナ、イスタンブールでの次回協議を調整
ロシアとウクライナが、今年6月2日にトルコ・イスタンブールで次回の直接和平協議を開く方向で調整していたことが、各国の発言から明らかになっています。ウクライナ側は協議までにロシアから和平に関する「覚書」を受け取ることを期待し、戦争終結に向けて実のある協議にしたい考えを示しました。
ウクライナ「空虚な会合にはしない」 ウメロフ国防相の投稿
ウクライナのルステム・ウメロフ国防相は、水曜日に自身のフェイスブックへの投稿で、6月2日にロシア側から和平に関する「覚書」を受け取ることを期待していると明らかにしました。ウメロフ氏はロシアとの協議に臨むウクライナ代表団の団長も務めています。
ウメロフ氏は投稿の中で、ロシア側とのさらなる協議に反対ではなく、「会合を空虚なものにせず、本当に戦争終結に近づけるため」に覚書が必要だと強調しました。また、ロシア代表団のトップであるウラジーミル・メジンスキー氏には、すでにウクライナ側の立場をまとめた文書を手渡したと述べています。
同氏によると、ロシア側には出発まで少なくとも4日間が残されており、その間に検討用の文書を提供するよう求めたということです。事前に立場を文書で擦り合わせることで、当日の議論を具体的な論点に集中させたい狙いがうかがえます。
イスタンブールでの直接協議 2022年3月以来の再開
今年5月16日には、トルコ・イスタンブールでウクライナとロシアの代表団による直接協議が行われました。これは2022年3月以来となる、約3年ぶりの直接協議だったとされています。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、その後の声明で、6月2日に再びイスタンブールでウクライナとの次回直接協議を開催することを提案したと明らかにしました。目的は「持続可能な和平の実現」に向けた合意形成であり、「和平プロセスの成功を、言葉だけでなく本気で望むすべての関係者が、この新たな協議ラウンドの開催を支持してくれることを期待する」と述べました。
トルコは地理的にも政治的にも両国の間に位置し、これまでも仲介役を務めてきました。イスタンブールが再び協議の舞台となることは、国際社会が和平への接点を模索するうえで重要な意味を持ちます。
米ロの電話協議 トランプ・プーチン合意の履行も議題に
ラブロフ外相の声明発表からまもなく、ラブロフ氏はアメリカのマルコ・ルビオ国務長官と電話会談を行い、6月2日のイスタンブールでのロシア・ウクライナ直接協議に向けたモスクワ側の準備状況について意見を交わしました。
電話会談では、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とアメリカのドナルド・トランプ大統領が今年5月19日に合意した内容の履行も議題となりました。ラブロフ氏は、ロシア側がキエフとの次回交渉に向けた提案を最終調整していると説明しました。
一方、ルビオ氏は、トランプ大統領が紛争を迅速に終結させる決意を持っていると強調し、ワシントンとしても両国を近づけるために支援する用意があると伝えました。ロシア外務省によると、双方は自国の外交当局が建設的で相互に敬意ある対話を継続していくことを確認したとしています。
今回の動きから見える3つのポイント
今回明らかになった発言や動きからは、今後の和平プロセスを考えるうえでいくつかのポイントが見えてきます。
- ウクライナは、事前に文書で立場を示し合うことで、形式的な会合ではなく「結果を出す協議」にしたい考えを示している。
- ロシアはイスタンブールでの直接協議を提案し、「持続可能な和平」をキーワードに掲げている。
- アメリカはロシアとの対話を維持しつつ、ロシア・ウクライナ双方を近づける役割を果たそうとしている。
実際の協議がどこまで踏み込んだ内容になり得るのかは不透明ですが、少なくとも当事者同士が文書ベースでの提案を準備し、第三国やアメリカも関与する形でテーブルが整えられつつあることが分かります。
ウクライナ情勢をめぐる国際ニュースは、軍事的な動きだけでなく、こうした外交交渉のプロセスにも目を向けることで、全体像が見えやすくなります。読者のみなさんは、どのような条件が整えば「持続可能な和平」が現実味を帯びると感じるでしょうか。日々のニュースを追いながら、自分なりの視点を持って見つめていくことが求められています。
Reference(s):
cgtn.com








