ベトナムがBRICSパートナーに正式参加 ブラジルが発表
BRICSの議長国を務めるブラジル政府は金曜日、ベトナムが同枠組みのパートナー国として正式に参加したと発表しました。人口ほぼ1億人、世界のサプライチェーンに深く組み込まれたベトナムの参加は、この多国間枠組みが主導する国際秩序づくりに新たな一歩となりそうです。本記事では、この国際ニュースの背景と意味を日本語で分かりやすく整理します。
ベトナムの正式参加、ブラジルが歓迎
今回の発表は、BRICSの議長国を務めるブラジル政府が公式声明として行ったものです。声明は、ベトナムの決定を歓迎するとともに、両者がより包摂的で代表性のある国際秩序の構築という目標を共有していると強調しました。
ブラジル政府は、ベトナムがBRICSのメンバー国およびパートナー国と同様に、国際社会での発言権を広げ、より公平な国際システムを目指す姿勢を共有しているとしています。
アジアで存在感を増すベトナム
声明によると、ベトナムは人口ほぼ1億人を抱え、グローバルなバリューチェーン(国境をまたぐ生産・供給の連鎖)に深く組み込まれたダイナミックな経済を持つアジアの重要な存在だと評価されています。
世界の生産や貿易ネットワークの中でベトナムの役割が拡大するなか、BRICSパートナーとしての参加は、アジアと他地域をつなぐ新たな対話の場にもなり得ます。
南南協力と持続可能な開発で利害が一致
ブラジルの声明は、ベトナムが南南協力と持続可能な開発の促進に力を入れている点もBRICSの関心と一致すると指摘しました。
南南協力とは、新興国や途上国どうしが技術・資金・経験を分かち合い、経済や社会の発展を支え合う取り組みです。ベトナムがパートナー国となることで、こうした分野での連携が広がる可能性があります。
パートナー国枠とBRICS拡大の流れ
ベトナムが加わるパートナー国というカテゴリーは、2024年10月にカザンで開かれた第16回BRICS首脳会議で設けられました。
今回の参加により、BRICSのパートナー国は10カ国となりました。これまでに参加していたのは、ベラルーシ、ボリビア、カザフスタン、キューバ、マレーシア、ナイジェリア、タイ、ウガンダ、ウズベキスタンの9カ国で、ここにベトナムが加わったかたちです。
パートナー国は、BRICSと協力関係を築くための新しい枠組みとして設けられています。具体的な協力分野や制度設計は、今後さらに議論が進むとみられます。
ブラジルとベトナム、関係強化の流れ
2025年3月28日には、ハノイでベトナムのファム・ミン・チン首相とブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領が会談しています。この会談は、両国関係の強化と協力拡大への意欲を示すものと受け止められてきました。
その後、ブラジルは議長国としてベトナムのBRICSパートナー参加を発表しました。二国間関係と多国間協力が連動する動きとして注目されます。
日本から見た意味 広がる対話の場
日本にとっても、アジアの近隣国であるベトナムがBRICSのパートナーとして存在感を高めることは、地域の経済・外交のダイナミクスを考えるうえで重要な動きです。
今後、ベトナムがBRICSの場を通じて、南南協力や持続可能な開発、より包摂的な国際秩序づくりにどう関わっていくのか。各国の利害が交差するなかで、新興国どうしの対話がどのような形で具体化していくのかが注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








