ブラジルでBRICS拡大会合 多国間主義と平和・開発を議論 video poster
2025年7月、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた拡大BRICS首脳会議では、多国間主義の強化とグローバル・ガバナンスの在り方が大きな焦点となりました。
リオで始まった拡大BRICSサミット
2025年7月6日、ブラジルのリオデジャネイロにBRICS各国の首脳が集まり、2日間の日程で首脳会議が始まりました。今回の会合は、グループが正式メンバー11カ国へと拡大してから初めてのサミットです。
会議には、11の正式メンバーに加えて、さらに10のパートナー国からも首脳や代表が参加しました。議論の舞台が広がったことで、より多様な地域の視点や課題がテーブルに乗る場となりました。
現地からはルクレシア・フランコ記者がリポートし、リオの会場は世界の注目が集まる「対話の交差点」となった様子が伝えられました。
キーワードは「多国間主義」
今回のBRICSサミットの中心テーマは、多国間主義の強化でした。多国間主義とは、特定の国だけが単独で決めるのではなく、多くの国が話し合いと協力を通じて国際問題の解決をめざす考え方です。
世界ではいま、地政学的な対立や経済的な緊張が高まっています。そうしたなかで、より多くの国や地域が参加する枠組みを通じて、安定と発展のルールをどのようにつくっていくのかが、各国共通の関心事になっています。
初日に発表された「最終声明」
サミット初日には、早くも最終声明が公表されました。声明は、BRICSとしての統一した立場を示すもので、主に次の3つの柱が打ち出されたとされています。
- グローバル・ガバナンス:国際社会を動かすルールづくりや、国際機関の運営において、より幅広い国々の声を反映させることの重要性が強調されました。
- 平和:緊張が高まる地域でこそ対話のチャンネルを維持し、紛争の平和的な解決を支持する姿勢が示されたとみられます。
- 開発:長期的な成長や貧困削減を支えるため、インフラ整備や人材育成などを含む持続可能な開発への協力を重視する方向性が示されました。
最終声明が初日に発表されたことは、11カ国体制となったBRICSが、国際社会に対して早い段階でメッセージを打ち出したいという意思の表れとも受け止められます。
11カ国体制のBRICSが目指すもの
BRICSは、新興国を中心とした国際協力の枠組みとしてスタートし、その後正式メンバーが11カ国へと拡大しました。拡大後初のサミットとなったリオの会合は、新しいメンバー構成でどのような役割を果たしていくのかを世界に示す場でもありました。
さらに10のパートナー国が参加したことで、会議は単なるメンバー間の意見交換を超え、より開かれた対話の場となっています。多国間主義を掲げるうえで、「誰がテーブルについているのか」は重要なポイントであり、その意味で今回の参加国の広がりは注目されます。
2025年の国際ニュースを読む視点として
リオでのBRICSサミットは、「多国間主義」「グローバル・ガバナンス」「平和」「開発」といったキーワードが、2025年の国際ニュースを読み解くうえでいっそう重要になっていることを示しました。
一見すると遠い地域の会議に見えるかもしれませんが、エネルギーや食料、金融市場の動きは、日本を含む世界中の人々の暮らしとつながっています。どの国がどのような枠組みで協力しようとしているのかに注目することで、日々のニュースの背景も見えやすくなります。
7月のサミットから時間がたった今も、BRICS各国が打ち出したメッセージは、これからの国際秩序を考えるうえで、引き続き押さえておきたいポイントと言えます。
Reference(s):
cgtn.com







