イスラエルがイエメン・ホデイダ港を空爆 フーシ派支配地域を12回攻撃
イスラエル軍が、イエメン西部の港湾都市ホデイダのフーシ派支配地域に対して少なくとも12回の空爆を行いました。ガザ地上侵攻の拡大と、国連調査委員会によるジェノサイド(集団殺害)非難の報告書が公表された直後の動きで、地域の緊張がさらに高まる形となっています。
イスラエル軍、ホデイダ港を少なくとも12回空爆
フーシ派が運営する衛星テレビ局アルマシーラによると、現地時間の火曜日、イスラエル軍の戦闘機がイエメンの港湾都市ホデイダに少なくとも12回の空爆を行いました。被害の規模や死傷者の有無については、当初は情報が明らかになっていませんでした。
イスラエル軍もその後に声明を出し、攻撃を実施したことを確認しました。標的はホデイダ港にあるフーシ派支配下のインフラ施設だったと説明しています。
今回の空爆をめぐる主なポイント
- イスラエル軍機がホデイダ港を少なくとも12回空爆
- フーシ派側は防空システムが一部の機体を退避させたと主張
- イスラエルはホデイダ港のインフラ拠点を標的としたと説明
- ガザ地上侵攻の拡大と国連のジェノサイド非難報告書と同じタイミングで発生
フーシ派側、防空システムがイスラエル機と交戦と主張
フーシ派の軍事報道官ヤヒヤ・サレア氏は、SNSのXに投稿し、「わたしたちの防空部隊が現在、わが国に対するイスラエルの侵攻を行う航空機と交戦している」と述べました。また、防空システムが一部の航空機の行動を妨げ、攻撃を行う前に撤退させたと主張しました。
ただし、どのような種類の防空システムを用いたのかについて、具体的な説明はしていません。
イスラエル側の説明 封鎖維持を狙う作戦の一環
イスラエル軍は、今回の攻撃がホデイダ港にあるフーシ派支配下のインフラ拠点を標的にしたものであると説明しています。イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は、空軍がウォッチャー・フロム・アバブと名付けられた作戦の一環として空爆を実施したと述べ、この作戦の目的はフーシ派に対する海上および航空からの封鎖を継続することにあると強調しました。
カッツ国防相はさらに、フーシ派についてテロ組織であると位置付けたうえで、「イスラエル国家への攻撃を試みるたびに、痛みを伴う代償を支払うことになる」と警告し、今後もフーシ派への攻撃を続ける姿勢を示しました。
事前の避難警告とXに投稿された地図
空爆の数時間前、イスラエル軍はホデイダ港に対して避難警告を出し、まもなく施設を攻撃すると通知していました。軍の報道官アビハイ・アドレイ氏はXに地図を投稿し、赤く塗られたエリアを標的地域として示しました。
アドレイ氏は投稿の中で「このエリアにとどまる者は自らの命を危険にさらすことになる」と述べ、フーシ派がその地域を軍事目的で利用していると主張しました。
ガザ地上侵攻と国連ジェノサイド非難報告書と重なるタイミング
ホデイダ港への攻撃予告は、イスラエル軍がガザ市への大規模な地上侵攻を開始し、ガザ地区で続くほぼ2年に及ぶ軍事作戦を拡大した数時間後に出されました。またこれに先立ち、国連の調査委員会がイスラエルによるパレスチナ人への行為について、ガザ地区でジェノサイドを犯していると非難する報告書をまとめています。
イエメン北部とガザ 長期化する対立の一部に
フーシ派はイエメン北部の大部分を支配しており、イスラエルがイエメンの首都サヌアでフーシ派の幹部を空爆した後、無人機やミサイルによる攻撃を強めてきました。2023年11月以降、イスラエルに対する攻撃を繰り返し、その理由としてガザでの戦闘が続く中でパレスチナ人を支援するためだと説明しています。
これに対しイスラエルは、サヌアや紅海に面したホデイダ港など、フーシ派が掌握する地域への空爆を行ってきました。今回のホデイダ港空爆は、ガザとイエメン北部という複数の地域で軍事行動が重なる状況をあらためて浮き彫りにしています。
Reference(s):
Israel conducts airstrikes on Houthi-controlled Hodeidah port in Yemen
cgtn.com








