アフガニスタンで150万人が障害と共に生きる 紛争と地雷被害が今も続く
国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は、水曜日に発表した声明で、アフガニスタンで約150万人が重大な障害を抱えて暮らしており、その多くが数十年にわたる紛争によるものだと明らかにしました。戦闘が終わった後も、人びとの生活に深い影響を与え続ける現実が浮き彫りになっています。
150万人が抱える「重大な障害」
UNAMAによると、アフガニスタンでは推計約150万人が「重大な障害」を抱えています。その多くは、長年続いた紛争の中で負ったけがや後遺症によるものだとされています。
声明は、UNAMAのX(旧ツイッター)公式アカウントで公表されました。国や地域の再建が進む一方で、身体や心に傷を負った人びとの暮らしは、今もなお厳しい状況に置かれていることを示しています。
子どもたちに重くのしかかる負担
UNAMAは、こうした障害の負担を特に子どもたちが大きく背負っていると指摘しています。子どもの時期に負ったけがは、その後の教育や就労の機会を大きく制限し、家族全体の生活にも長期的な影響を与えます。
学校に通うことが難しくなる、移動に介助が必要になるなど、日常生活の一つひとつがハードルとなります。紛争の影響は、直接的な被害にとどまらず、次の世代の可能性を狭めてしまう側面もあることがうかがえます。
世界有数の地雷汚染国で起きていること
UNAMAは、アフガニスタンが依然として世界でも有数の地雷汚染国であるとしています。40年以上に及ぶ紛争で残された地雷や不発弾といった爆発性戦争残存物が、今も日々、命を奪い、重いけがを引き起こしています。
過去2週間だけを見ても、地雷や不発弾によるとみられる別々の爆発で、7人が死亡し、その中には子どもも含まれました。さらに9人が負傷しています。こうした事件は、南部のカンダハル州とウルズガン州、そして北部のバルフ州で発生しました。
- 過去2週間で少なくとも7人が死亡(子どもを含む)
- 同じ期間に9人が負傷
- 南部・北部の複数の州で被害が発生
爆発は突発的に起こり、日常の行動が一瞬で命の危険に変わり得ることを示しています。畑に向かう途中、家の近くで遊んでいる時など、ごく普通の場面が危険と隣り合わせになっている状況です。
1150平方キロに広がる「見えない戦場」
アフガニスタンの国家防災庁が最近まとめた報告書によると、国内では今も約1150平方キロの土地が地雷や不発弾などの爆発性戦争残存物に汚染されたままだとされています。
こうした地域では、安全に歩くことや農地として活用することが難しく、住民は生活の場そのものを制限されます。地雷原が広がる土地は、経済活動やインフラ整備の妨げにもなり、復興のスピードを遅らせる要因にもなり得ます。
戦後社会に残る課題とこれから
UNAMAの発表は、紛争が終わっても、その影響が長く続くことをあらためて示しています。地雷除去の取り組みや、危険地域についての周知、障害のある人びとへの医療・リハビリ・教育支援など、求められる対策は多岐にわたります。
特に、子どもや若者が安心して学び、働ける環境を整えることは、地域の安定と再建に直結します。日々のニュースでは見えにくい一人ひとりの暮らしに目を向けることで、紛争後の社会が直面する課題の大きさと、継続的な支援の必要性が静かに浮かび上がってきます。
「戦争が終わっても、爆発物は残り続ける」。アフガニスタンの現状は、その一言を裏づけるような姿です。UNAMAの発信は、国際社会に対し、長期的な視点で人間の安全保障を考えるよう促しているともいえます。
Reference(s):
1.5m Afghans live with disabilities, many victims of conflict: UN
cgtn.com








