ウクライナ・ロシア協議、アブダビで継続へ 米「進展」も合意は持ち越し
米国が仲介するウクライナとロシアの和平協議は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで2日目を終えました。現時点で合意成立は伝えられていない一方、来週末にも追加協議が見込まれ、米側は「進展」を強調しています。
アブダビで2日間の協議、合意は出ず
ウクライナとロシアは現地時間1月24日(土)、米国の仲介による協議の2日目を終えました。協議後の声明からは、具体的な合意に到達したことは読み取れませんでした。
ただ、モスクワとキーウの双方が、今後の対話継続に前向きな姿勢を示したとされています。
「戦争終結の枠組み」が中心議題に
ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領はXへの投稿で、協議の中心が「戦争を終わらせるための可能な条件(パラメーター)」だったと説明しました。今回の協議は、ゼレンスキー氏が「米国が仲介する和平プロセスの下で初の三者会合」と位置づけていたとも報じられています。
米当局者「敬意があり、細部まで議論」 次回は2月1日見通し
協議直後に記者団へ説明した米当局者(匿名)は、当事者間に「敬意」が見られ、解決策を探っていたと述べました。また、議論が具体的な細部に踏み込んだとしたうえで、来週日曜(現地時間2月1日)にさらなる会合が開かれ、合意の「最終局面」に向けて前進させたい意向を示したとされています。
UAE「直接の対面で協議」 米国案の未解決点も
UAE政府の報道官は、ウクライナとロシアが対面で関与したとし、米国(ワシントン)の和平枠組みに残る「未解決の要素」を交渉担当者が扱ったと説明しました。協議は「建設的で前向きな雰囲気」で行われ、信頼醸成措置についても議論したとしています。
交渉の陰で続く攻撃 「100万人超が停電」と報道
一方で報道によると、協議が続くさなか、ロシアによる夜間の空爆で、氷点下の冬の寒さの中、ウクライナで100万人を超える人々が停電の影響を受けたとされています。交渉と戦闘が同時進行する状況が、対話の難しさを浮かび上がらせます。
「進展」強調の米国、残る論点は一つと示唆
米国のスティーブ・ウィトコフ和平担当特使は、今週スイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)で、協議には大きな進展があり、残る「難点(sticking point)」は一つだと述べたと伝えられています。
また、キーウは、欧州で第二次世界大戦以降最も死者が多く破壊的だとされる戦争を終結させるため、トランプ政権から譲歩を迫る圧力が強まっているとも報じられました。
次に注目されるポイント
- 次回協議(来週末見通し)で「未解決点」がどこまで整理されるか
- 信頼醸成措置が、停戦や合意形成の土台になり得るか
- 交渉の進展と、現地の攻撃・インフラ被害がどう影響し合うか
合意の有無だけでなく、当事者が「どの論点を、どの粒度で」詰め始めたのか。次回のアブダビ協議は、その輪郭がより見えやすくなる場になりそうです。
Reference(s):
Russia-Ukraine talks to continue as US sees progress in Abu Dhabi
cgtn.com








