メキシコ国技「チャレリア」 馬が主役の伝統ロデオ、馬年の春節を前に注目 video poster
メキシコの国技「チャレリア(Charreria)」がいま、馬を中心にした文化としてあらためて注目されています。2026年の旧正月(春節)が「馬年」として迎えられる流れの中で、馬と暮らしの結びつきを語る人々の声が集まっています。
チャレリアとは?「競技」であり「暮らしの記憶」
チャレリアは、ロデオに似た形式を持ちながら、メキシコの歴史や地域文化を背負う伝統スポーツです。複数の種目が用意され、いずれも馬の技量や人馬の呼吸が見どころになります。
国際ニュース番組CGTNのアラスデア・ババーストック記者はメキシコで、競技者である「チャロ(Charro)」たちに取材。チャレリアが単なるショーではなく、家族や地域の記憶、働く馬との関係性を映す場だという点が語られました。
「馬が主役」になりやすい理由
- 種目の中心が馬:走り、停止、方向転換など、馬の動きそのものが評価の核になります。
- 人馬一体の技術:スピードよりも、合図の正確さや安定した所作が重視されます。
- 衣装・作法も文化の一部:チャロの装い、道具、所作が「伝統の型」として継承されます。
2026年の「馬年」とチャレリアが重なる視点
旧正月は中国本土を含むアジア各地や世界のコミュニティで祝われ、干支はその年の象徴として語られることがあります。2026年が「馬年」として意識される今年、メキシコのチャレリアは「馬がアイデンティティの前面に出る文化」として、わかりやすい対比を生みました。
同じ「馬」でも、祝祭の象徴として語られる場合と、日常の技術・労働・伝統を支える存在として語られる場合では、見え方が変わります。チャロたちが語るのは、馬が“観賞の対象”にとどまらず、生活の時間を共にしてきた相棒だという実感です。
伝統を守ることは、変わることでもある
チャレリアは「守るべき伝統」として語られがちですが、継承はいつも同じ形で続くわけではありません。都市化やライフスタイルの変化の中で、練習環境や担い手の確保、動物福祉への視線など、現代的なテーマとも自然に接続していきます。
取材の中で焦点になったのは、競技の技術だけでなく、次の世代に何を渡すのかという問いでした。馬を中心にした文化を続けるには、誇りだけでなく、日々の手入れや教育、周囲との合意形成といった“地味な努力”が欠かせません。
「なぜ今これがニュース?」──馬が映す、文化の輪郭
馬は、どの社会でも同じ意味を持つわけではありません。だからこそ、馬年の春節を控えるこの時期に、メキシコの国技チャレリアが照らすのは「動物との関係が、その土地の文化の輪郭を作る」という事実です。
祝祭の季節に象徴として語られる馬と、技術と記憶を背負って競技の中心に立つ馬。その距離感の違いを眺めると、伝統とは固定された過去ではなく、いまの社会の中で更新され続ける“現在形の文化”なのだと気づかされます。
Reference(s):
Charreria: Mexico’s national sport brings horses to the forefront
cgtn.com








