ルルレモン、テキサス州が「永遠の化学物質」PFASで調査を開始
アスレチックウェアに潜む化学物質の懸念
先週、テキサス州司法長官事務所は、カナダのアスレチックアパレルメーカーであるルルレモン(Lululemon)に対し、製品に「永遠の化学物質」として知られるPFASが含まれている可能性について調査を開始したと発表しました。健康意識の高い消費者を中心に支持される同社の製品安全をめぐる動きが注目されています。
調査の焦点は「マーケティングと実態の乖離」
ケン・パクストン司法長官によれば、調査はルルレモンのアスレチックウェアがPFAS(パーフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル物質)を含んでいるかどうか、そしてその含有状況が同社の健康・安全を強調するマーケティングと矛盾していないかを検証するものです。PFASは自然環境で分解されにくい性質から「永遠の化学物質」とも呼ばれ、一部の研究では発がん性やコレステロール値上昇、免疫系への影響などが指摘されています。
調査対象となる項目
- 製品中のPFAS含有量
- ルルレモンが公表する「制限物質リスト」の内容
- サプライチェーンにおけるテストプロトコルや安全基準の遵守状況
ルルレモンの反応: 「PFASは使用せず、2023年度に全廃」
これに対しルルレモンは声明を発表し、自社製品にはPFASを使用しておらず、過去に防水加工製品の一部で使用していたものの、2023年度(会計年度)までに段階的に全廃したと説明しました。同社は「製品は世界的な規制、安全、品質基準を満たし、場合によっては上回っている」と主張し、ベンダーに対してPFASを含む制限物質の定期的な第三者試験を義務付け、継続的なコンプライアンスを確保していると述べています。
「永遠の化学物質」PFASとは
PFASは、産業や消費者製品に広く使用されてきた1万4千種以上の合成化学物質の総称です。その耐久性の高さが逆に環境残留性の問題を生んでおり、米国疾病予防管理センター(CDC)も健康への潜在的な影響について注意を促しています。今回の調査は、こうした化学物質への消費者の関心が高まる中で、製品表示や企業の主張の透明性が改めて問われる事例となりそうです。
調査は進行中、協力的な姿勢を示すルルレモン
ルルレモンは、テキサス州司法長官事務所からの照会を認識しており、要求された文書を提供するなど協力的な姿勢をとっているとしています。調査の行方によっては、アパレル業界全体の素材選定や安全基準の見直しにも影響を与える可能性があります。消費者が製品の「安全性」をどのように捉え、企業に何を求めているのか。その静かな問いが、一つの調査を通じて浮かび上がっています。
Reference(s):
cgtn.com








