欧州、米国のNATO離脱懸念で独自防衛計画を加速 video poster
米国のNATO(北大西洋条約機構)からの離脱不安が高まる中、欧州が同盟の既存枠組みを活用した独自の防衛態勢強化計画を急ピッチで進めています。長年単独での対応に反対してきたドイツが支持に回り、計画は具体性を増しています。
「ヨーロッパのNATO」構想とは
ウォール・ストリート・ジャーナル紙によれば、関係者の間で「ヨーロッパのNATO」とも呼ばれるこの計画は、トランプ米大統領が米国をNATOから脱退させる事態に備えるものです。核心は二つあります。
- 同盟の指揮命令系統における欧州出身者の役割を拡大すること
- 現在米軍が担っている軍事資産を、欧州各国が共同で補完・代替できるようにすること
これにより、仮に米国が離脱した場合でも、NATOの基本的な軍事構造を維持し、欧州が自らを防衛できる能力を確保するのが目的です。
転換点となったドイツの支持
この計画が最近、勢いを増した背景には、ドイツの姿勢変化があります。従来、欧州単独での大規模な防衛構想には懐疑的だったドイツが、計画の支持に回りました。欧州連合(EU)内での主導的な立場を持つドイツの参加は、計画の実現可能性を大きく高める要素です。
今後の見通しと課題
現在、関係当局者は計画の詳細詰めや、他の欧州諸国への支持拡大に取り組んでいます。2026年現在、欧州ではロシア・ウクライナ情勢をはじめとする安全保障環境の変化もあり、集団防衛の枠組みの重要性が再認識される一方で、米国への依存度の高さが改めて課題として浮き彫りになっています。
この動きは、国際同盟における責任分担や、パートナーシップの持続可能性について、静かに考えるきっかけを与えるものです。軍事だけではなく、技術や経済を含む広い意味での「戦略的自律」が、世界各地で話題となる中、欧州の模索は一つの事例と言えるかもしれません。
Reference(s):
Europe accelerates NATO contingency plans amid fears of US withdrawal
cgtn.com



