エジプト、ナイルデルタで新たなガス田発見 エネルギー生産強化へ
発見の概要と生産規模
エジプト石油鉱物資源省は2026年5月2日、ナイルデルタ地域で新たな天然ガスの発見があったと発表しました。この発見は、国内エネルギー生産の強化を目指す同国の取り組みの一環です。
発見場所は、カフル・エル・シェイク県にある「西アブマディ鉱区」の「ニドコN-2」探査井です。この井戸が完全に操業を開始すると、1日あたり約5000万立方フィートのガスを生産できる見込みだとしています。
プロジェクトの運営体制と技術的特徴
このプロジェクトは、イタリアのエネルギー大手Eniが、BPおよび国営のエジプト石油公社(EGPC)と協力して運営しています。具体的には、EniとEGPCの合弁企業であるPetrobelを通じて進められています。
この井戸の掘削には先進的な「方向性掘削技術」が用いられました。この技術により、陸上の地点から浅海域にある埋蔵資源に到達することが可能になり、コスト削減と効率向上が期待されています。
早期生産と戦略的背景
発見地点は既存の生産・輸送インフラからわずか2キロメートル未満の距離に位置しており、発見したガスを迅速に国内パイプライン網へ接続できるとみられています。このため、数週間以内という早期の生産開始が期待されています。
今回の発見は、近年減少傾向にあった国内ガス生産量を反転させ、エネルギー安全保障を強化したいというエジプト政府の意向に沿うものです。
エジプトのエネルギー生産目標
エジプト政府は、現在の日産約41億立方フィートから、2027年までに日産66億立方フィートまで生産量を引き上げることを目標としています。
この戦略の一環として、政府は2026年中に100本以上の新たな探査井を掘削し、新たな埋蔵量を開拓して供給を安定させる計画です。今回のナイルデルタでの発見は、この野心的な計画における最初の成果の一つと言えそうです。
Reference(s):
Egypt announces new Nile Delta gas discovery in production push
cgtn.com



