ガザ支援船の活動家2人を拘束、イスラエルが拘束期間の延長を申請へ
ガザ地区への人道支援を目指した船の活動家2人が、イスラエル当局によって拘束され、拘束期間のさらなる延長が求められています。国際海域での拘束という法的な議論と、人道支援の正当性を巡る対立が改めて浮き彫りになっています。
拘束された活動家と現状
スペイン国籍のサイフ・アブ・ケシェク氏とブラジル国籍のチアゴ・アビラ氏の2人が、先週イスラエルに連行され、アシュケロンの刑務所に収容されています。
彼らは、ギリシャ沖でイスラエル軍に阻止されたガザ行き支援船(フロティラ)に乗船していた数十人の活動家の一人でした。日曜日に行われた最初の審理で拘束期間が2日間延長されましたが、火曜日の第2回審理では、さらに6日間の延長が申請される見通しです。
人権団体が訴える「過酷な拘禁環境」
イスラエルの人権団体「アダラ(Adalah)」は、活動家たちがハンガーストライキを行っており、拘束中に身体的・精神的な虐待を受けていると主張しています。報告されている内容は以下の通りです。
- 独房内で常に高強度の照明が点灯しており、休息が妨げられている
- アビラ氏は極めて低い温度の環境に置かれている
- 移動時や医療検査の際、常に目隠しをされている
これに対し、イスラエル当局は虐待の主張を全面的に否定しています。
「テロ支援」か「不当な拉致」か
イスラエル外務省は、2人がパレスチナ国外人民会議(PCPA)に所属していると指摘しています。米国などは、PCPAがパレスチナの武装組織ハマスのために密かに活動していると主張しており、当局は彼らを「戦時中の敵への援助」や「テロ組織へのサービス提供」などの容疑で追及しています。
一方で、アダラの弁護団は、国際海域で活動家を拘束したことは「不法な拉致」にあたるとし、イスラエル側の裁判管轄権に強く異議を唱えています。
背景にあるガザ封鎖の現実
今回の支援船は、フランス、スペイン、イタリアから出航し、ガザ地区への封鎖を打破して人道支援物資を届けることを目的としていました。
イスラエルは2007年以来、ガザ地区へのすべての出入り口を管理しています。特に2023年10月から始まった紛争以降、地区内では食料や医薬品などの深刻な物資不足が続いており、支援の必要性が極めて高い一方で、その搬入ルートを巡る政治的・軍事的緊張が絶えない状況が続いています。
Reference(s):
Israel to seek six-day detention for flotilla activists: rights group
cgtn.com