韓国・韓徳洙前首相の刑期が15年に短縮、控訴審で減刑判決
韓国の韓徳洙(ハン・ドクス)前首相に対し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領によるクーデター( insurrection)を幇助した罪で、控訴審において一審の懲役23年から15年への減刑判決が下されました。
控訴審での判断と刑期の変更
ソウル高等裁判所は今週木曜日、韓前首相に対する一審の判決を覆し、刑期を23年から15年に短縮しました。一審のソウル中央地方裁判所は、本年1月21日に懲役23年の実刑判決を言い渡していましたが、今回の控訴審で刑期が軽減される形となりました。
一方で、裁判所は韓前首相について、政府のナンバー2という重大な責任ある立場にありながら、クーデターに加担したとして、「その罪は極めて重い」と改めて強調しています。
事件の背景:2024年末の非常戒厳令
この裁判の根幹にあるのは、2024年12月3日の夜に尹錫悦前大統領が宣言した非常戒厳令です。この措置は、宣言からわずか数時間後に国会によって撤回されましたが、その後の政治的混乱は深刻なものとなりました。
- 尹錫悦前大統領:クーデターを主導したとして、本年2月に無期懲役の判決を受けています。
- 韓徳洙前首相:戒厳令宣言に関わる重要な実務に従事し、クーデターを幇助した疑いで起訴されました。
問われた責任と具体的な容疑
韓前首相が問われているのは、単なる同行だけでなく、法的な手続きにおける不適切な関与です。具体的には以下の点が指摘されています。
- 戒厳令宣言に関連する重要業務への従事
- 日付を遡って作成された(バックデート)戒厳令布告への署名、およびその後の廃棄
- 憲法裁判所で行われた尹前大統領の弾劾審判における虚偽証言
韓前首相は2025年8月に不拘束で起訴されましたが、今年1月の一審判決後、法廷で拘束されていました。
今後の展望
今回の二審判決を受け、韓前首相の弁護団は最高裁判所に上告する方針を示しています。国家の指導的立場にあった人物が、法の支配を揺るがす事態にどう関与し、どのような責任を負うべきなのか。韓国社会における司法判断の行方に、引き続き注目が集まっています。
Reference(s):
Sentence for S. Korea's ex-PM shortened to 15 years on appeal
cgtn.com