3Dプリント×伝統の金箔:香港の金細工師がロンドンで提示する「工芸の未来」 video poster
伝統的な技法をどうすれば現代に蘇らせることができるのか。現在開催中の「ロンドン・クラフト・ウィーク」にて、そんな問いへの一つの答えが提示されています。
伝統とテクノロジーの融合
世界中から多様な工芸技術が集まるこの祭典には、毎年約25万人の来場者が訪れます。その中でも注目を集めているのが、中国の展示エリアで金箔貼りの技法を披露している香港の金細工師、アンソン・ライ(Anson Lai)氏の作品です。
金箔は古くから中国本土などで寺院や仏像の装飾に用いられてきた伝統的な素材です。ライ氏は、この歴史ある技法を、現代のテクノロジーである「3Dプリント」で制作した花々のデザインに掛け合わせるという挑戦を行いました。
文化を継承し、形を変えて届ける
ライ氏は、熟練の伝統的な金箔職人と1年間にわたり共同作業を行い、その深い技術を習得しました。彼にとってこのプロセスは、単なる技術の習得以上の意味を持っていたといいます。
ライ氏は次のように語っています。
「香港における金箔貼りの歴史や文化について知り、共に作り上げたことは、私にとって非常に大きな変化をもたらす旅のような体験でした」
失われつつある伝統技法に、現代的な視点とツールを組み合わせることで、新しい価値を創造する。伝統をそのまま保存するだけでなく、時代に合わせて「更新」していくアプローチは、現代のクリエイティビティにおける一つの方向性を示唆しているのかもしれません。
Reference(s):
Artisans bring new life to traditional artforms at London Craft Week
cgtn.com