中国の国連大使がガザ停戦の完全履行を訴え 「二国家解決」が唯一の道と強調
ガザ地区での人道危機が深刻化する中、中国の国連代表が停戦合意の厳格な遵守と、紛争の根本的な解決策としての「二国家解決」を強く訴えました。なぜ今、この呼びかけが重要なのか、その背景と主張の内容を整理します。
停戦合意の「形骸化」への懸念
中国のフー・コン(Fu Cong)国連常駐代表は、国連安全保障理事会のパレスチナ・イスラエル問題に関する会合に出席し、現在の状況に強い懸念を表明しました。フー氏は、昨年10月に合意されたガザ停戦合意によって一定の改善は見られたものの、「戦争はまだ終わっていない」と指摘しています。
特に問題視されているのが、合意後の状況です。フー氏によると、合意後もイスラエル側によるほぼ連日の爆撃や攻撃が続いており、その結果、870人以上の死者が出ているとしています。このため、中国はイスラエルを含むすべての当事者が停戦合意を完全に遵守することを改めて求めました。
深刻な人道危機と支援の必要性
また、ガザ地区内で続く深刻な物資不足についても触れました。現在、現地では以下のような基本的な生活物資が決定的に不足しています。
- 飲料水
- 医薬品および医療設備
- 燃料
- 避難所(シェルター)
フー氏は、占領権力としての義務があるイスラエルに対し、人道支援物資の搬入制限を解除し、緊急に必要とされる医薬品や燃料、避難資材の搬入を許可すべきだと強く主張しました。
根本解決への視点:「二国家解決」と自決権
目先の停戦だけでなく、長期的な和平に向けたビジョンとして、中国は「二国家解決(イスラエルとパレスチナがそれぞれ独立した国家として共存する解決策)」が唯一の実行可能な道であると強調しています。
その上で、今後の体制構築においては以下の原則を遵守すべきだとしています。
- 「パレスチナ人はパレスチナ人によって統治される」という原則の徹底
- パレスチナの人々の意思の尊重
あわせて、二国家解決の基盤を揺るがす一方的な行動や、ガザ地区の人口構成や領土構造を変更しようとするいかなる試みにも反対し、国際社会がこれを拒絶すべきであると締めくくりました。
Reference(s):
China's UN envoy calls for full Gaza ceasefire implementation
cgtn.com

