王毅外相が国連で各国の首脳・外相と相次ぎ会談 多国間主義と「共通の未来」を強調
2026年5月26日、中国の王毅外相(中国共産党中央政治局委員)は、ニューヨークで開催された国連安全保障理事会のハイレベル会合の合間に、各国代表との一連のサイドライン会談を行いました。今回の会談を通じて、中国は国連を中心とした多国間主義の重要性を改めて強調し、多様な地域との戦略的パートナーシップを強化する姿勢を示しました。
アジア・中央アジアとの絆を深める
王外相は、タイおよびキルギスの外相らと会談し、地域的な安定と協力について議論しました。
- タイ: シハサク副首相兼外相との会談では、両国が多国間主義の擁護者であることを確認しました。タイが掲げる「タイ外交2.0」を歓迎し、「中国・タイ家族」の絆をさらに強めることで、人類の平和と発展に寄与することに合意しました。また、タイとカンボジアの間で対話と協議を通じた紛争の平和的解決を支持する意向を示しました。
- キルギス: クルバエフ外相との会談では、中国・キルギス・ウズベキスタン鉄道プロジェクトの順調な進展を確認しました。中国側はキルギスの国家主権と安全保障を支持し、内政への干渉に反対することを明言。同時に、上海協力機構(SCO)サミットの開催に向けた支持を表明しました。
中南米との戦略的協力の拡大
ラテンアメリカおよびカリブ海地域との関係においても、具体的な協力案が提示されました。
- コロンビア: ビジャビセンシオ外相に対し、6月の国連安保理議長国就任への支持を表明しました。コロンビアが1年前に「一帯一路」イニシアチブに加入して以来、実利的な協力が進んでいることを評価し、戦略的パートナーシップをさらに前進させることで一致しました。
- パナマ: マルティネス・アチャ外相との会談では、19世紀の鉄道・運河建設に携わった中国人の歴史的貢献に触れ、外交関係樹立後の貿易額倍増という成果を確認しました。外部からの干渉を排除し、相互尊重に基づく安定的な関係を築くことで合意しました。
欧州およびその他の地域へのアプローチ
また、チェコやアゼルバイジャンなどの外相とも意見を交わし、国際社会における大国の責任について言及しました。
チェコのマチンカ副首相兼外相との会談では、戦略的パートナーシップ樹立10周年にあたり、障害を取り除いて伝統的な友好関係を復活させたい考えが示されました。王外相は、大国が国際法の遵守と多国間主義を実践し、中小国家をサポートすることが重要であると述べました。
さらに、アゼルバイジャンのバイラム・外相との会談では、包括的戦略パートナーシップの深化について触れ、次年の外交関係樹立35周年に向けた協力体制を確認しました。また、アルゼンチンのキルノ外相との会談では、国連の役割強化とグローバルガバナンスの改善について議論がなされました。
一貫して強調された「一つの中国」原則
今回のあらゆる会談において共通していたのは、「一つの中国」原則への支持です。タイ、コロンビア、キルギス、チェコ、パナマなどの各国代表は、この原則への堅持を改めて表明しました。中国側は、台湾問題は中国の国内問題であるとの立場を明確にし、政治的な基盤を固めることで、経済や文化などの実務的な協力をさらに推進したい考えです。
世界が分断される懸念が高まる中、中国が多国間主義を掲げて広範なネットワークを再構築しようとする動きは、今後の国際政治のダイナミズムにどのような影響を与えるのか。静かに注目が集まります。
Reference(s):
cgtn.com



