イランIRGCが米軍基地を攻撃、米側の港湾都市攻撃に反撃か。ホルムズ海峡の緊張が高まる
イランの革命防衛隊(IRGC)が米軍基地への攻撃を行ったことで、中東地域の重要拠点であるホルムズ海峡周辺の緊張が再び高まっています。今回の衝突は、米国によるイラン南部への攻撃に対する「報復」として行われました。
報復の連鎖:米軍の攻撃とイランの反応
現地時間5月28日(木)の早朝、イラン南部にある港湾都市バンダルアッバス近郊の空港周辺で、米国による航空兵器を用いた攻撃がありました。これを受け、同日午前4時50分、イラン革命防衛隊(IRGC)は米軍基地を標的にした攻撃を実施したと発表しています。
一連の流れは以下の通りです:
- 午前1時30分頃: バンダルアッバス東部のホルムズ海峡付近で3回の爆発音が確認される。
- 早朝: 米軍がイラン国内の軍事施設を攻撃。米国側は「米軍および地域の商船への脅威となっていた施設」を標的にした防御的な措置であると説明。
- 午前4時50分: IRGCが米軍基地を攻撃。「厳重な警告である」との声明を発表。
発端はホルムズ海峡での船舶トラブルか
今回の衝突の引き金について、イラン側のメディア(タスニム通信)は異なる視点を提示しています。同社が引用した軍事関係者の話によると、イラン海軍が許可なくホルムズ海峡を通過しようとした4隻の船舶を停止させ、警告射撃を行って追い返したことが発端となったといいます。
特に、米国の石油タンカーが海峡を通過しようとした際にIRGC海軍が発砲し、回航させたことで米国側が反発し、バンダルアッabas周辺の空地を攻撃したという経緯が語られています。なお、この米軍による攻撃で死傷者や大きな被害は報告されていません。
「防御的措置」と「軍事侵略」の間で
今回の事態に対し、米国とイランの間では主張が真っ向から対立しています。
米国側は、ドローンを撃墜したことなどに触れつつ、今回の攻撃はあくまで「防御的」なものであり、米国とイランの間の停戦合意は依然として有効であるとの認識を示しています。
一方で、イラン外務省のエスマイル・バガエイ報道官はSNSを通じて、米国の行動を「軍事的な侵略」であると強く非難しました。また、停戦合意に繰り返し違反し、地域諸国に対して脅迫的な言動を繰り返していると主張しています。
世界的な物流の要所であるホルムズ海峡での衝突は、単なる二国間の対立に留まらず、エネルギー価格や国際貿易への影響も懸念されるため、今後の展開が注視されます。
Reference(s):
Iran's IRGC targets US air base after US strikes on southern port city
cgtn.com