ロンドンの病院に英国初の「屋上集中治療庭園」が登場:自然と医療の融合がもたらす癒やし video poster
重症患者が屋外で自然に触れられる環境を整えることで、身体的な治療だけでなく精神的なケアのあり方を模索する新しい試みがロンドンで始まりました。
屋上で完結する「集中治療」という新しい形
ロンドンのキングス・カレッジ病院(King's College Hospital)は、英国で初めて、屋上に「集中治療庭園(Critical Care garden)」をオープンしました。
この施設は、病院内にある60床の集中治療ユニットの直上に位置しています。最大6床まで収容可能な屋外病棟となっており、単なる休憩スペースではなく、以下のような高度な設備が完備されているのが特徴です。
- 屋外でも利用可能な電源供給
- 酸素供給システムなどのフルライフサポート設備
これにより、生命維持装置が必要な重症患者であっても、安全に屋外へ出て、日光や風、植物に触れることが可能になります。
患者に届ける「外の空気」と「光」
この新しい屋外病棟を最初に利用したのは、経管栄養などの治療を受けていた29歳のホリー・アランさんです。集中治療という、時に閉鎖的になりがちな環境において、自然に触れる時間は患者の精神的な回復に大きな影響を与えると考えられています。
医療技術の進歩により生命を維持することが可能になった現代において、いま改めて「QOL(生活の質)」や、人間としての心地よさをいかに治療プロセスに組み込むか。この試みは、病院という空間の定義を静かに広げているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com


