エルニーニョ現象で記録的な猛暑の恐れ 国連機関が世界に警戒を呼びかけ
世界気象機関(WMO)は、エルニーニョ現象の影響により、今後数ヶ月にわたって世界的な気温上昇と異常気象のリスクが高まると予測しています。ちょうどこの6月から8月にかけて、世界の大部分で平年を上回る気温になると見られており、今まさに警戒が必要な局面を迎えています。
予測される気候変動と期間
WMOの発表によると、現在は中程度、あるいは強いエルニーニョ現象が発生する可能性があり、それが地球全体の気温を押し上げる要因になるとされています。具体的な予測は以下の通りです。
- 影響が出る時期: 2026年6月から8月にかけて、世界の大部分で平均以上の気温が予想される。
- 持続期間: エルニーニョ現象は11月まで続くと見られている。
ただし、気候モデルによって予測される深刻さに差があるため、現象がどの程度の強さになるかについては依然として不透明な部分が残っています。それでも、最悪のシナリオを想定した準備が不可欠であると専門家は指摘しています。
そもそも「エルニーニョ現象」とは何か
エルニーニョ現象とは、太平洋の中央部から東部の海面水温が周期的に上昇する現象のことです。通常、この状態は9ヶ月から12ヶ月ほど続きます。
海洋の温度変化は、単に海の環境を変えるだけでなく、大気の流れに大きな影響を与えます。その結果、ある地域では激しい豪雨が降り、別の地域では深刻な干ばつが起きるなど、世界規模で天候のパターンが乱されることが知られています。
想定されるリスクと準備の必要性
WMOのセレスト・サウロ事務局長は、「潜在的に強いエルニーニョ現象に備える必要がある」と警鐘を鳴らしています。具体的に懸念されているのは、以下のような極端な気象現象です。
- 猛烈な暑さ: 陸上および海洋の両方で、記録的な熱波が発生するリスク。
- 水害と渇水: 激しい降雨による洪水や、逆に雨が降らないことによる深刻な干ばつの悪化。
気候変動の影響が加速する中で、こうした自然現象が重なることで、社会インフラや農業への負荷がさらに増大することが懸念されます。予測の不確実性があるからこそ、柔軟に対応できる準備を整えておくことが、被害を最小限に抑える鍵となるでしょう。
Reference(s):
UN urges the world to ready for extreme heat risk from El Nino
cgtn.com