スロバキア専門家が警告、NATOは冷戦以降最大の信頼危機に直面 video poster
スロバキア共和国防衛安全保障委員会副委員長のミハル・バーテク氏が、NATO内部の信頼が冷戦終結以来最も深刻な危機にあると指摘しました。
米欧間の安全保障摩擦が拡大
バーテク氏は、米国と欧州諸国が安全保障責任や同盟義務について長年にわたり対立してきたと述べています。特に、米国のトランプ前大統領は同盟国を「フリーライダー(ただ乗り)」と批判し、欧州諸国の防衛支出が NATO の目標に達していないと非難しました。
このような財政面での不一致は、グリーンランド(デンマークの自治領)を巡る領土・安全保障問題や、最近のイランに対する軍事的対応でも顕在化しています。米欧双方がそれぞれの立場を強調する中で、同盟内の連帯感が揺らいでいます。
バーテク氏の見解と提言
同氏は、NATO が「信頼の危機」を乗り越えるためには、以下の点が重要だと述べています。
- 防衛費負担の透明化と、各国が合意した目標への着実な達成。
- 米国と欧州諸国間の対話を強化し、共通の安全保障脅威に対する認識を統一すること。
- 歴史的に重要な地域(例:グリーンランド)に関する協議を制度的に設け、誤解や摩擦を未然に防ぐ。
バーテク氏は、同盟の根幹は「相互防衛」と「共同の価値観」にあるとし、これらが揺らいだ場合、NATO の存続自体が危うくなると警告しています。
日本への示唆
日本は米欧と同様に NATO のパートナーシップに関わっており、今回の信頼危機は日本の安全保障政策にも影響を及ぼす可能性があります。各国が防衛負担を均衡させ、対話を持続させる姿勢は、アジア太平洋地域での協力体制の構築にも参考になるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








