中国の春節「春運」、90億件の大移動見込み 2025年の対策は
2025年初めの春節(旧正月)に向けて、中国では全国規模の移動が再び大きく膨らみ、約90億件の地域間移動が見込まれると発表されていました。過去最高水準とされるこの「春運」を前に、中国はどのような準備を進めていたのでしょうか。
約90億件、前回より7%増の大移動
ある全国テレビ会議によると、2025年の春節期間中、中国では約90億件の地域間移動が見込まれていました。これは、前回の春節ピーク期と比べて7%増で、記録的な規模になるとされています。
この春節の帰省ラッシュは、中国語で「春運」と呼ばれ、毎年、家族との再会を目指して人々がふるさとへ戻る時期にあたります。2025年の春運期間は1月14日から2月22日までとされ、長期にわたって交通需要が高まるスケジュールでした。
鉄道・航空も過去最高水準に
春節期間中の交通量の中でも、鉄道と航空の利用は特に増える見通しとされました。地域をまたぐ鉄道の旅客数は5億1,000万人、民間航空の旅客数は9,000万人と、それぞれ過去最高を更新すると予測されています。
8部門が行動計画 安全・円滑な移動を重視
こうした記録的な移動需要に対応するため、交通分野を所管する部門を含む8つの政府部門は、春運期間中の安全確保と円滑な運行、サービスの確保に向けた行動計画を公表しました。
この行動計画は、春運期間中の「安全」「円滑な運行」「サービスの確保」を全体方針として掲げており、関係機関が連携して対応にあたることを明確にしています。
新エネルギー車向けの充電インフラを拡充
今回の計画の特徴の一つが、新エネルギー車の充電体制を手厚くする点です。計画では、交通量の多いサービスエリアで充電設備を追加で開放し、ピーク時の需要に応えることが盛り込まれています。
また、ピーク時に駐車や充電が混乱しないよう、ドライバーに対する誘導や案内も行うとしています。新エネルギー車利用者にとっても、移動中に安心して充電できる環境づくりが意識されていると言えます。
春節はいつ? 2025年は1月29日
春節は、中国で最も重要な伝統的な祝日の一つです。2025年の春節当日は1月29日でした。この前後の時期には、人々がふるさとへ戻り家族と再会するための移動が集中し、春運のピークを迎えます。
「90億件の移動」が映すもの
約90億件という規模は、日本に暮らす私たちからすると想像を超える数字かもしれません。一方で、それだけ多くの人が家族との時間を大切にし、長距離を移動してでも再会しようとする姿も浮かび上がります。
大規模な移動を安全かつスムーズに支えるために、どこまでインフラや運営体制を整えられるか。2025年の春運に向けた中国の準備は、人口が集中する大都市圏や大型連休の交通をどうマネジメントするかという、私たち自身の課題を考えるヒントにもなりそうです。
Reference(s):
China expects 9 billion trips during Spring Festival travel rush
cgtn.com








