2026年、エネルギー価格24%上昇へ 世界銀行が最新予測
中東情勢の緊迫化を背景に、2026年のエネルギー価格が急騰する可能性があることが明らかになりました。世界銀行は最新の報告書で、エネルギー価格が今年24%上昇し、2022年のロシア・ウクライナ紛争勃発以降で最高水準に達するとの予測を示しました。
供給ショックが引き金に
世界銀行が4月29日に発表した「商品市場見通し」によれば、中東におけるエネルギーインフラへの攻撃や、世界の海上原油貿易の約35%を担うホルムズ海峡での海上輸送の混乱が、記録的な原油供給ショックを引き起こしています。初期段階で世界の原油供給は日量約1000万バレル減少したと推計されています。
幅広い商品価格に波及
エネルギーだけでなく、商品価格全般も16%の上昇が見込まれています。具体的には以下の通りです。
- 肥料:31%の価格上昇(尿素価格は60%急騰)。
- 基本金属:アルミニウム、銅、スズの価格が史上最高値に到達する見込み。
- 貴金属:地政学的な不確実性により安全資産需要が高まり、42%の価格上昇が予測される。
さらなる上昇リスクと経済への影響
報告書は、敵対行為がエスカレートしたり、供給混乱が予想以上に長期化したりした場合、商品価格はさらに上昇する可能性があると指摘しています。世界銀行グループのチーフエコノミスト、インダーミット・ギル氏は「この紛争は累積的な波として世界経済を直撃している」と述べ、最も貧しい層が最も深刻な打撃を受けると警告しました。
今回の予測は、グローバル経済が地政学リスクにいかに敏感であるかを改めて示すものと言えそうです。エネルギーをはじめとする一次産品価格の変動は、各国のインフレや企業のコスト、ひいては家計に直接影響を及ぼします。今後も中東情勢の動向と、それに伴う国際商品市場の変化には注視が必要です。
Reference(s):
cgtn.com



