中国が住宅新国家標準を発表 天井高3メートル、4階以上はエレベーター必須に
中国の住宅と都市・農村建設部は月曜日、新たな住宅プロジェクト向けの国家標準を発表しました。人びとの生活水準の向上に伴い高まっている「より良い住まい」への需要に応えることが狙いです。
新しい住宅標準は、住宅プロジェクト全体を対象とし、安全性、快適性、環境に配慮したグリーンな設計、そしてスマート技術の活用を重視しています。新標準の施行日は5月1日とされており、その日以降の住宅プロジェクトに新たな基準が適用される枠組みになっています。
新しい住宅国家標準の主なポイント
今回の国家標準は、建設から使用・維持管理まで、住宅のライフサイクル全体を見据えた内容になっているとされています。特に注目されるのは、次のような点です。
- 新築住宅の天井高の最低基準を3メートルとすること
- 4階以上の建物にはエレベーター設置を必須とすること
- 壁や床の遮音性能に関する基準を強化すること
現行の住宅設計基準(2012年から適用)では、天井高の要件は2.8メートルとされています。新基準ではこれが3メートルに引き上げられ、空間のゆとりや開放感の向上が期待されます。
7つの側面から住宅の質を定義
新しい国家標準は、住宅の質を次の7つの側面から総合的に示しています。
- 総則
- 基本規定
- 居住環境
- 建築空間
- 構造
- 室内環境
- 建築設備
それぞれの項目ごとに、規模やレイアウト(配置)、機能性、性能、そして重要な技術的要件が示され、設計から施工、日常の使用や維持管理まで、一貫した水準を確保することが目指されています。
キーワードは「安全」「快適」「グリーン」「スマート」
新標準が強調しているのは、安全で、暮らしやすく、環境にもやさしく、スマート技術も取り入れた住宅づくりです。
安全性の面では、構造や設備に関する性能の向上を通じて、安心して暮らせる建物を実現することが重視されています。快適性では、天井高や室内環境、遮音性能などが見直され、日々の生活の質を高める工夫が取り入れられています。
同時に、環境負荷を抑えたグリーンな設計や、設備のスマート化を通じて、エネルギー利用の効率化や住まいの管理のしやすさも意識されています。
背景にある「生活水準の向上」と技術の発展
住宅と都市・農村建設部の担当者は、急速な経済・社会発展や、人びとの生活水準と建設技術の向上によって、住宅の質に対する期待が高まっていると説明しています。
今回の新基準は、広範な意見聴取と調査研究を経て策定されたものであり、都市部の住宅の「質の高い発展」を後押しすることが期待されているとしています。
これからの住宅選び・都市づくりへの含意
新しい住宅国家標準は、住宅を供給する側だけでなく、今後住宅を選ぶ居住者にとっても、ひとつの目安となる可能性があります。天井高やエレベーターの有無、防音性能といった具体的な条件は、生活のしやすさを左右する重要な要素です。
また、都市住宅の質を「量」だけでなく「質」でどう高めていくかという問いに対して、今回の基準は一つの方向性を示しているとも言えます。住宅を単なる資産としてではなく、日々の暮らしの場としてどのように評価するか──今後の議論にもつながっていきそうです。
Reference(s):
China releases new national standards for residential buildings
cgtn.com








