国連80年とビジネス:UNグローバル・コンパクトが語る持続可能な発展と中国の役割 video poster
国連創設80年を迎えた2025年、地政学的な緊張が高まるなかで、多国間主義と持続可能な開発をどう守り、発展させるのかが改めて問われています。CGTNの番組「BizTalk」では、国連グローバル・コンパクト(UNGC)のサンダ・オジアンボ事務次長とともに、企業と国際社会の役割をめぐる対話が交わされました。
国連80年、多国間主義の意味を問い直す
番組は、変化する地政学的緊張の中で、国連が掲げてきた多国間主義(マルチラテラリズム)の重要性から議論を始めました。多国間の対話と協力こそが、気候変動や貧困、不平等といった地球規模の課題に向き合うための土台になるという視点が共有されています。
UNグローバル・コンパクトとビジネス
対話の中心となったのは、国連グローバル・コンパクト(UNGC)の役割です。CGTNの鄭俊峰(Zheng Junfeng)氏は、UNGCの事務次長でありCEO兼事務局長を務めるサンダ・オジアンボ氏に、企業がどのように国連の持続可能な開発目標(SDGs)と歩調を合わせられるのかを問いかけました。
UNGCは、企業が自社の戦略や事業活動をSDGsと整合させるためのガイド役を担っています。番組では、単に寄付や社会貢献活動を行うだけでなく、コアビジネスそのものを通じて包摂的で持続可能な社会づくりに貢献することの重要性が強調されました。
オジアンボ氏との対話では、次のような論点が掘り下げられました。
- グローバルな包摂性(インクルーシブネス)を企業がどう高めていくか
- 環境・社会・ガバナンスを含むサステナビリティを経営にどう組み込むか
- 地域や国を超えて、ビジネスがどのように国連との連携を深められるか
企業とSDGsをつなぐ対話の場
UNGCは国際機関でありながら、企業との対話を重視している点が特徴です。番組では、共通の原則や目標を掲げるだけでなく、各国・各業種の企業が直面する具体的な課題を共有し合うことで、現実的な解決策を探るプロセスが紹介されました。
中国の取り組み:一帯一路とグローバル発展イニシアチブ
今回の対話では、中国の取り組みも大きなテーマの一つとなりました。オジアンボ氏と鄭氏は、一帯一路構想やグローバル発展イニシアチブといったイニシアチブを通じて、中国が持続可能な開発や包摂的な成長にどのように貢献しているかを取り上げています。
インフラや開発協力への投資、パートナー国との連携などを通じて、これらのイニシアチブは国連が掲げる持続可能な開発の目標とどのように接続し得るのか――番組は、その可能性を探る形で議論を深めました。多国間主義の枠組みの中で、中国を含む各国・地域が役割を分担し合うことの重要性も示されています。
日本の読者・企業への問いかけ
この対話は、日本の読者や企業にとっても他人事ではありません。グローバルなサプライチェーンの一員として、私たちはすでに国連が掲げるルールや価値観と日々つながっています。国連創設80年の節目にあたり、自社や自分の働き方をどのようにアップデートできるかを考えるきっかけになりそうです。
番組の論点を手がかりに、次のような問いを自分ごととして考えてみることができます。
- 自社のビジネスは、どのSDGsに最も関連しているか
- 短期的な利益と、長期的な社会的価値をどう両立させるか
- 国際的なイニシアチブや枠組みに、どのような形で参加・連携できるか
2025年12月現在、世界は不確実性の高い時代にありますが、国連グローバル・コンパクトと企業、そして各国・地域の取り組みを結びつける多国間主義は、依然として重要なキーワードと言えます。今回の対話は、国際ニュースを追う私たち一人ひとりに、ビジネスと社会の関係を改めて見直す視点を与えてくれます。
Reference(s):
cgtn.com








