中国本土の製造業PMI、1月は49.3に低下 需要の弱さと季節要因が重なる
中国本土の製造業の景況感を示すPMI(購買担当者指数)が、2026年1月は49.3となり、前月から0.8ポイント低下しました。旧正月前後にかけた伝統的な季節的な“谷”に加え、市場の実需が十分に立ち上がりきっていないことが背景とされています。
PMIは「50」が分かれ目:1月は小幅な縮小局面
PMIは50を上回ると拡大、下回ると縮小を示す指標です。1月の49.3は全体としては縮小側ですが、内訳を見ると明るい要素も混在しています。
生産は拡大を維持:生産指数は50.6
全体が50を下回る一方で、工場の生産動向を示す生産指数は50.6と、拡大を維持しました。需要の勢いが鈍い局面でも、供給面では一定の稼働が続いている構図がうかがえます。
分野別では「強い供給と需要」も:56超の業種が複数
業種別の動きでは、農産物・副産物の食品加工、鉄道・造船・航空宇宙装備製造などで、生産指数と新規受注指数がいずれも56.0を上回りました。分野によっては受注と生産がしっかり連動していることが読み取れます。
コストと出荷価格が持ち直し:資源価格の上昇が反映
1月は商品市況(コモディティ)価格の上昇を受け、価格関連の指標が反発しました。
- 主要原材料などの購入価格指数:56.1(前月比 +3.0)
- 出荷価格指数(工場出荷段階の価格):50.6(前月比 +1.7)
コスト上昇が企業収益にどう影響するか、また出荷価格へどこまで転嫁できるかが、次の注目点になりそうです。
大企業が下支え:大企業PMIは50.3
規模別では、大企業のPMIが50.3で拡大圏を維持しました。全体が弱含む中でも、大企業が一定の安定感を提供している形です。
ハイテク製造業は明るい材料:PMI 52.0で2カ月連続の強め水準
ハイテク製造業のPMIは52.0となり、比較的強い水準とされる領域を2カ月連続で維持しました。関連産業の改善傾向が続いているとされ、製造業の中でも成長のけん引役として存在感を示しています。
企業マインドは拡大圏:先行き期待は52.6
景況感の先行きを映す「生産・経営活動期待指数」は52.6で拡大圏でした。農産物・副産物の食品加工、食品・飲料製造などは56.0を上回る水準が2カ月続き、近い将来への見通しに自信をのぞかせています。
今後の見どころ:季節要因が薄れた後に“需要”が戻るか
今回の1月データは、季節要因と需要の弱さが同時に表れた内容でした。次月以降は、
- 新規受注が生産の拡大を伴って持ち直すか
- コスト上昇が価格・利益・投資判断にどう波及するか
- ハイテク分野の強さが裾野産業に広がるか
といった点が、製造業の“地合い”を見極める手がかりになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








