中国のグリーン転換、独企業に商機か メルツ独首相が2/25-26訪中へ video poster
中国の「グリーン産業への転換(環境負荷の低い産業構造へのシフト)」が、ドイツ企業に新たなビジネス機会をもたらす――。在中国ドイツ商工会議所の幹部がこう語るなか、ドイツのメルツ首相は2026年2月25日から26日にかけて中国を公式訪問する予定です。首相就任後、初めての訪中となります。
「世界トップ級の製造力」――在中国ドイツ商工会議所幹部の見立て
中国メディアCGTNのインタビューで、在中国ドイツ商工会議所(華北地区)のオリバー・エームス事務局長は、中国が「世界トップ級の製造業」を発展させてきたと述べました。
そのうえで、中国のグリーン産業への移行に自信を示し、ドイツ企業にとって新しい機会が生まれ得る、という見方を示しています。
「グリーン産業転換」が意味するもの:製造業の強みをどう使うか
今回の発言が注目される理由は、中国の強みとして語られた「製造力」と、これからのテーマである「グリーン化」が、同じ産業の現場で重なり合うからです。製造の現場で省エネ化や資源効率の改善が進めば、設備・部材・ソフトウェア・運用ノウハウまで、幅広い需要が生まれます。
エームス氏の見立ては、こうした需要の増加が、ドイツ企業の事業機会につながる可能性を示唆するものです。
ドイツ企業にとっての「新機会」になり得る領域
エームス氏が言及した「機会」は、特定の業界に限らないのがポイントです。一般に、グリーン産業への転換が進む局面では、次のような分野で協業や参入の余地が広がり得ます。
- 生産設備・自動化:省エネ化、歩留まり改善、品質管理など
- 工場の運用最適化:エネルギー管理、保全、データ活用
- 環境対応の部材・プロセス:資源効率やリサイクル性を高める設計
- 脱炭素に関わるサービス:計測、監査、サプライチェーン管理など
「中国で作る」だけでなく、「中国の製造現場の変化に合わせて、どう価値を出すか」という視点が、企業側にも求められそうです。
2月25〜26日のメルツ首相訪中で何が焦点になるか
メルツ首相は、2026年2月25日から26日に中国を公式訪問します。首相就任後、初の訪中という節目でもあり、経済面では次の点が焦点になりそうです。
- 産業協力の具体化:グリーン分野を含む協業テーマがどこまで前進するか
- 企業活動の見通し:投資やサプライチェーンをめぐる対話の進展
- 対外メッセージ:環境・産業の両立に関する共通項が打ち出されるか
今回の訪中は、「製造」と「グリーン化」をめぐる現実的な利害が交差する場になり得ます。エームス氏の発言が示す通り、産業転換は競争だけでなく、協業の余地も同時に広げる――その行方が注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








