モザンビーク大統領訪中、アフリカ向けゼロ関税で貿易拡大へ
2026年4月に入り、中国とアフリカ諸国の経済連携は新たな局面を迎えています。この動きの中心にあるのが、モザンビークのダニエル・フランシスコ・シャポ大統領の訪中です。これは彼の就任後初の訪中であり、中国とアフリカの外交関係樹立70周年、そして中国とモザンビークの包括的戦略的パートナーシップ10周年という節目の年を迎える時期の訪問となりました。
ゼロ関税政策がもたらした貿易の拡大
この訪問の大きな焦点の一つが、経済貿易協力の深化です。モザンビークは世界有数の天然ガス埋蔵量を含む大きな経済的潜在力を秘めていますが、国連の分類では依然として後発開発途上国(LDC)に位置づけられています。
こうした状況を踏まえ、中国は2024年12月1日から、モザンビークを含む33のアフリカ後発開発途上国(外交関係のある国)からの輸入品に対し、全関税品目でゼロ関税待遇を適用しました。この政策の効果は顕著で、2025年の中国とモザンビークの二国間貿易額は54億ドルに達し、前年比3.6%増となりました。
具体的な貿易の流れと協力
- 中国の輸入:2025年、中国のモザンビークからの輸入額は15億9000万ドルに上りました。カシューナッツ、鉱物、木材などの輸入が堅調に伸びています。
- 中国の輸出:機械設備、建材、日用消費財などの中国製品がモザンビークに輸出され、同国の経済発展と民生改善を支えています。
また、協力の象徴的な出来事として、2025年の中国国際輸入博覧会(CIIE)では、中国の中化グループが10以上の国・地域にわたる約20社と調達・協力契約を結び、モザンビークも参加していました。これは、資源や農産物の輸出を通じて、モザンビークが中国市場への参入をより積極的に図っていることを示しています。
アフリカ全体への拡大:ゼロ関税の新たな段階
貿易関係をさらに深化させ、高水準の対外開放を推進するため、中国はさらに踏み込んだ措置を発表しました。2026年5月1日から、外交関係のあるアフリカ53カ国すべてに対してゼロ関税待遇を適用することを決定したのです。
この措置には、商品の市場アクセスの改善、検査検疫・通関手続きの円滑化の向上、技術・能力構築研修の強化などのステップも含まれています。中国は16年連続でアフリカ最大の貿易パートナーであり、2000年以降の中・アフリカ貿易の年平均成長率は14.3%に達しています。ゼロ関税政策は、こうした強固な関係を背景に、貿易障壁を取り除き、市場アクセスを容易にすることで、アフリカの競争力ある製品が世界市場でより強い地位を確保することを目指しています。
現在の動きは、単なる二国間関係の強化を超え、中国とアフリカ大陸全体との包括的で持続可能な経済連携のビジョンを反映していると言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








