中国本土の5月複合PMIが50.5に上昇、サービス業の回復が経済をけん引
中国本土の経済活動の現状を示す重要な指標である複合購買担当者指数(PMI)が、2026年5月に50.5を記録しました。この数値が50を上回ったことは、経済活動が全体として拡大傾向にあることを示唆しており、市場の注目を集めています。
製造業と非製造業で分かれた傾向
国家統計局(NBS)が発表した最新データによると、今月の複合PMIは前月から0.4ポイント上昇しました。しかし、詳細を見るとセクターごとに異なる動きが見て取れます。
- 製造業PMI: 50(前月比0.3ポイント低下)となり、拡大と縮小の境界線上で横ばいの状態となりました。
- 非製造業PMI: 50.1(前月比0.7ポイント上昇)となり、再び拡大圏に復帰しました。
この結果から、現在の中国本土経済は製造業よりもサービス業を中心とした非製造業が、全体の押し上げに寄与している構図が浮かび上がります。
「新たな成長エンジン」の加速
一方で、質の高い成長を目指す分野では力強い動きが見られます。国家統計局の首席統計官である霍立輝(Huo Lihui)氏は、新たな成長ドライバーの勢いが改善し続けていると指摘しています。
特に以下の分野で高い数値が記録されました:
- ハイテク製造業: 52.9(前月比0.7ポイント上昇)
- 設備製造業: 52.1(前月比0.3ポイント上昇)
また、大規模企業のPMIは51.1となり、前月から0.9ポイント上昇しました。大規模企業においては、年明けから一貫して拡大圏を維持しており、安定した事業展開が続いていることが分かります。
サービス業で顕著な回復傾向
特に大きな伸びを見せたのが、インフラや通信に関連するサービスセクターです。以下の分野のPMIは55を上回る高い水準を記録し、大幅な上昇傾向にあります。
- 鉄道輸送
- 保険
- 電気通信
- 放送、テレビ、衛星伝送
製造業が足踏みする中で、こうしたデジタル基盤や社会インフラに関連するサービス業の活況が、経済全体の底堅さを支えていると言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com