中国本土で広がる「家族旅行」の新潮流:学びと体験、そして世代を超えた絆へ
6月1日の国際子ども節を迎え、中国本土では家族で過ごす時間を大切にする旅行スタイルが大きな盛り上がりを見せています。単なる観光ではなく、「学び」や「体験」、そして「世代間の交流」へと旅の価値観がシフトしている現状が見えてきました。
体験と学びを融合させた「エデュテインメント」の浸透
最近のトレンドとして、娯楽に教育的な要素を掛け合わせた旅を求める親が増えています。伝統工芸のワークショップや美術館のプログラムなど、子供たちが能動的に学べるインタラクティブな体験が人気を集めています。
旅行予約サイト「同程旅行(Tongcheng Travel)」が発表した2026年の報告書によると、5月29日から6月1日にかけての予約状況は以下のように急増しました。
- 美術館の予約数:82%増加
- テーマパークの予約数:71%増加
- 動物園の予約数:69%増加
また、農作業や川での魚釣りといった自然の中での体験を通じて、子供たちが好奇心を持って探索し、学ぶ機会を作るスタイルも支持されています。
「親孝行旅」の増加:大人から親へのプレゼントに
家族旅行の主役は、いまや幼い子供だけではありません。成人した子供が自ら計画し、親を連れて旅に出るケースが顕著に増えています。
2026年、成人した子供が親のために予約した旅行は前年比で55%増加しました。目的地として選ばれるのは、かつて子供時代に家族で訪れた遊園地や思い出の動物園など、ノスタルジックな場所が多く、共有した記憶を辿り直すことで家族の絆を深める傾向にあります。
この傾向は、今年の春節(旧正月)期間中にも現れていました。北京、上海、広州、深圳といった大都市では、ファミリールーム予約の30%以上が、成人した子供による親への予約だったといいます。旅行が、世代を超えて心を通わせるための重要な手段となっていることが伺えます。
Reference(s):
Report: China's travel trend family-centric, educational, nature-based
cgtn.com
