中国本土で広がる「体験型」家族旅行。学びと自然、そして親孝行の旅へ
先日の「国際子供の日」をきっかけに、中国本土では家族で時間を過ごす旅への関心が急速に高まっています。
「学び」と「遊び」を融合させた新しい旅の形
オンライン旅行予約プラットフォームの同程旅行(Tongcheng Travel)が発表した「2026年子供の日家族旅行レポート」によると、5月29日から6月1日にかけての家族向け短期旅行の予約数は、前週比で65%以上も急増しました。
最近の傾向として、単なる観光ではなく、エンターテインメントに教育的要素を組み合わせた「エデュテインメント」的な旅を求める親が増えています。具体的には以下のような施設への予約が大幅に伸びています。
- 美術館・博物館:82%増
- テーマパーク:71%増
- 動物園:69%増
伝統工芸のワークショップや博物館での体験プログラムなど、インタラクティブな学習体験が人気を集めています。また、農作業や川での魚釣りといった自然の中での体験を通じて、子供たちが自ら探索し、学ぶ機会を作る家族も増えており、自然回帰の傾向が鮮明になっています。
世代を超えてつながる:成人した子供が親を誘う旅
今回のトレンドで特筆すべきは、家族旅行の主役が「親と幼い子供」だけではなくなっている点です。成人した子供が自ら親を誘って旅に出るケースが急増しています。
2026年、成人した子供が親との旅行に充てた予約数は前年比で55%増加しました。行き先としては、かつて子供時代に訪れた遊園地や思い出の動物園など、「ノスタルジー(懐古)」を感じさせる場所が人気です。共に過ごした記憶を辿り直すことで、世代を超えた絆を再確認する旅となっています。
この傾向は、今年の春節(旧正月)期間中にも顕著に現れていました。北京、上海、広州、深センといった主要都市では、ファミリールームの予約の30%以上が、成人した子供によって親のために行われていたといいます。
効率や利便性が重視される現代において、あえて時間をかけて思い出の場所を訪ねたり、自然の中で共に汗を流したりすること。旅という体験を通じて、家族の形を静かにアップデートしようとする動きが、中国本土の日常に浸透しているようです。
Reference(s):
Report: China's travel trend family-centric, educational, nature-based
cgtn.com


