カナダ、北米自由貿易協定(CUSMA)の16年延長を提案 — 経済の長期的な安定を目指して
北米の経済圏を支える自由貿易協定の行方に、新たな動きがありました。カナダ政府は、米国およびメキシコに対し、カナダ・米国・メキシコ協定(CUSMA)の期間を16年間延長したい意向を正式に伝えたことが分かりました。
この提案は、来月7月1日に迫った重要な期限を前に、北米全体の経済的な予見可能性を高めるための戦略的なアプローチと言えます。
「年次見直し」を避けて長期的な安定を
2020年7月1日に発効したCUSMAは、1994年から運用されていた北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる枠組みです。この協定では、一定の期間ごとに協定の延長を決定するか、あるいは年次での見直しプロセスに移行するかを選択する仕組みになっています。
カナダのドミニク・ルブラン貿易担当大臣が、米国のジェイミソン・グリア代表およびメキシコのマルセロ・エブラルド経済大臣に送った書簡によると、カナダは以下の点を目指しています。
- 16年間の協定延長: 短期的な不確実性を排除し、長期的なビジネス環境を整備する。
- 年次見直しプロセスの回避: 毎年行われる煩雑な見直し手続きを避け、安定した貿易体制を維持する。
今後の交渉の焦点は「競争力」と「関税」
ルブラン大臣は書簡の中で、北米全体の競争力を強化するために、米国やメキシコが改善を求める分野があることは認識していると述べています。また、特に「セクター別関税」に関する米国との協議が不可欠である点も強調しました。
現在の状況を整理すると、以下のような構図が見えてきます。
- 米国とメキシコ: すでに正式な二国間交渉において進展が見られている。
- カナダ: これまで正式な見直し協議への参加はしていなかったが、今回の提案とともに本格的な調整に乗り出す。
ルブラン大臣は、提案直後の火曜日にワシントンを訪問し、グリア代表との会談に臨んでいます。北米の3カ国がどのような合意に達し、次なる16年の経済圏をどう設計していくのか、今後の交渉プロセスが注目されます。
Reference(s):
Canada proposes to extend North America's free trade agreement
cgtn.com



