映画ゆかりの地を巡る旅が人気 国慶節・中秋節8連休で新トレンド
複数の人気映画の公開と関連プロモーションを背景に、今年(2025年)の国慶節と中秋節が重なった8日間の連休では、映画をテーマにした観光が新たなホリデートレンドとして注目されています。映画と観光が結びつく「映画ツーリズム」は、旅行の楽しみ方を静かに変えつつあります。
映画をきっかけに行き先を選ぶ時代に
これまで大型連休の旅行先といえば、定番の観光地や帰省先が中心でした。しかし今年の国慶節・中秋節8連休では、「あの映画の舞台を見てみたい」「作品の世界観を体感したい」という理由で旅先を決める人が目立ったとされています。
複数の人気映画が連休前後に公開され、あわせてロケ地紹介やスタンプラリーなどのプロモーションが展開されたことで、映画ファンだけでなく一般の旅行者にも「映画ゆかりの地を巡る」という発想が広がった形です。
そもそも「映画ツーリズム」とは?
映画ツーリズムとは、映画やドラマをきっかけに実在の場所を訪ねる観光スタイルのことです。単なる観光名所巡りではなく、「物語の舞台」を歩く体験に価値を見いだす点が特徴です。
たとえば、次のような楽しみ方があります。
- 印象的なシーンが撮影された街並みや公園を訪れる
- 映画に登場したカフェや市場で、作品と同じメニューを味わう
- 撮影に使われたスタジオやセットを見学する
- 作品のポスターや名場面を再現したフォトスポットで撮影する
映画のストーリーを知っているからこそ、同じ風景を目の前にしたときの感情の揺れや没入感が生まれやすく、「記憶に残る旅」になりやすいのがポイントです。
国慶節・中秋節8連休で見えた変化
今年の8日間の連休では、映画ツーリズムが次のような形で存在感を高めたとみられます。
- 人気映画のロケ地を巡るツアーやモデルコースがオンラインで多く紹介された
- 観光地が映画の場面写真やセット風の装飾を用意し、「作品の世界観」を前面に打ち出した
- 映画館と周辺商業施設が連携し、鑑賞後に近隣の撮影スポットを訪れるよう促す企画が展開された
連休中は移動時間や滞在先でSNSをチェックする人も多く、映画のロケ地で撮影された写真や動画が次々と共有されました。こうした投稿がさらに「行ってみたい」という気持ちを呼び起こし、映画ツーリズムの広がりを後押しした面もありそうです。
観光地・映画産業・旅行者、それぞれのメリット
観光地にとっての効果
映画ツーリズムは、観光地にとって新しい来訪動機を生みます。これまであまり注目されてこなかった街角や古い建物でも、映画に登場したことをきっかけに「行ってみたい場所」に変わる可能性があります。
また、作品の舞台となった地域が長期的にファンに支持されれば、連休以外の時期にも安定した観光需要につながることが期待されます。
映画産業にとっての効果
映画にとっても、公開後の「延長戦」として観客との接点を持ち続けられる点は大きなメリットです。作品そのものの興行収入だけでなく、ロケ地への関心や関連グッズなど、多方向に経済効果が広がる可能性があります。
観光地との連携が進めば、企画段階から「ロケ地としての魅力」を意識した作品づくりが行われるなど、映画と地域の協力関係がより密接になることも考えられます。
旅行者にとっての楽しさ
旅行者にとっては、「作品を見てから行く」「旅をしてからもう一度見る」といった二重の楽しみ方が生まれます。同じ場所でも、映画の物語を知っているかどうかで感じ方は大きく変わります。
また、一人旅でも映画を共通言語としてほかのファンと交流しやすくなるなど、コミュニケーションのきっかけになる点も映画ツーリズムの魅力です。
SNSが後押しする新しい旅のスタイル
映画ツーリズムと相性が良いのが、X(旧Twitter)やInstagram、ショート動画プラットフォームといったSNSです。印象的なシーンを再現した写真や動画は、ハッシュタグを通じて瞬く間に広がりやすく、「聖地巡礼」の輪を大きくしていきます。
映画の感想と旅の記録が自然に混ざり合うことで、「作品のファンコミュニティ」と「旅行好きのコミュニティ」が重なり、新しいオンライン上のつながりも生まれています。
一過性のブームか、「物語を旅する」定番になるか
今年の国慶節・中秋節8連休で存在感を増した映画ツーリズムは、今後の大型連休でも継続するのか、それとも一時的なブームにとどまるのかが注目されています。
作品次第という面はあるものの、「自分の好きな物語の舞台を実際に歩きたい」「スクリーンの向こう側を見てみたい」という欲求は、多くの人が共感しやすい感情です。映画と観光が互いに支え合う関係が定着すれば、「物語を旅する」というスタイルが、これからのホリデーシーズンのキーワードになっていくかもしれません。
映画を観に行く予定がある人は、次の連休では「この作品の舞台を巡るとしたら、どこに行くだろう?」と想像しながらエンドロールを眺めてみると、新しい旅のアイデアが生まれるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








