春節市場で年貨探し:春聯と「福」に込められた願い video poster
2026年の春節(中国の旧正月)が近づくなか、春節市場で「年貨(新年の買い出し品)」をそろえる光景が、今年も季節の合図になっています。CGTNの司会者ジャック・クランプ氏がにぎわう市場を歩き、住民に“欠かせない品”を聞きながら、春節ならではの縁起物の意味に触れました。
春節市場は「買い物」以上の場所
春節前の市場には、赤を基調とした飾り、書き初めのように文字が踊る紙、贈答用の箱、乾物や香辛料までが並びます。目的は同じでも、選び方にはそれぞれの家庭のリズムがあります。
ジャック氏は、屋台が連なる通りで住民に声をかけながら、何を買い、何を飾り、何を食卓に並べるのかをたどりました。市場は単なる商いの場というより、新年を迎える“段取り”を共有する場所として息づいているように見えます。
春聯(しゅんれん)と「福」——赤い紙に託すもの
目を引くのが、入口や門に貼る春聯(対句の飾り)です。言葉の組み合わせで「福」や「安泰」「繁栄」などの願いを表し、新年の空気を家の輪郭に沿って立ち上げます。
市場でよく見かける縁起物
- 春聯:家の出入口に貼り、新年の願いを“言葉”で飾る
- 「福」の字:幸福やめでたさの象徴として掲げる
- 赤い飾り:祝いの雰囲気をつくり、気持ちを切り替えるサインにもなる
ジャック氏は、住民から「どれを選ぶかで、その年の気分が決まる」という趣旨の声を聞きながら、飾りの“意味”が生活の手触りと結びついていることを確かめていきます。
食材売り場が語る、春節の食卓
もうひとつの主役は食材です。市場には乾物、ナッツ類、香辛料、調味料など、料理の下支えになる品が幅広くそろいます。春節の食卓(年夜飯)に向け、普段より少しだけ手間をかけるための買い出しが進みます。
特別な料理名よりも印象的なのは、「家族で食べる準備そのものが行事になる」という空気です。袋いっぱいの食材は、料理の材料であると同時に、集まりの予定表のようでもあります。
“必要なもの”をそろえると、行事が立ち上がる
ジャック氏は、市場を一巡して必要な品を買いそろえることで、春節の魅力が「見物」ではなく「参加」に変わっていく感覚を描きました。露店の呼び込み、値段交渉の声、赤い紙の山、食品の香り——その重なりが、春節の文化的な引力をつくっているのかもしれません。
ひと目で分かる:春節市場の見どころ
- 言葉の縁起:春聯や「福」に、願いを短い言葉で託す
- 色の設計:赤を中心に、祝いのムードを空間ごと整える
- 食の準備:特別な日を“いつもの台所”から組み立てる
春節市場は、外から眺めると派手でにぎやかですが、近づくほどに静かな実務が見えてきます。だからこそ、年貨を選ぶ一つひとつの動作が、そのまま新年の輪郭を描いていくのだと感じさせます。
Reference(s):
cgtn.com








