バドミントン・マレーシアOPでShi Yuqiが優勝 中国勢唯一のタイトル
バドミントン国際ニュース:Shi Yuqiがマレーシア・オープン男子単優勝
バドミントンのBWF(バドミントン世界連盟)ワールドツアー大会、Malaysia OpenがマレーシアのKuala Lumpurで行われ、大会最終日の日曜日に行われた男子シングルス決勝で、世界ランキング1位のShi Yuqi(中国)がタイトルを獲得しました。今大会で中国勢が手にした唯一の優勝となり、その存在感を改めて示す結果となりました。
男子シングルス:世界1位が世界2位を圧倒
男子シングルス決勝は、世界1位のShi Yuqiと、世界2位のAnders Antonsen(デンマーク)によるトップ同士の対決となりました。
スコアは21-8、21-15。Shiは立ち上がりから主導権を握り、第1ゲームをわずか8点に抑える完勝。第2ゲームでも安定したラリーと精度の高いショットでペースを渡さず、ストレート勝ちでタイトルを手にしました。
試合後、Shiはパフォーマンスの波が小さくなってきている手応えを口にし、今後も自分に挑戦し続けたいと前向きな姿勢を示しました。世界1位としての安定感と自己更新への意欲がうかがえるコメントです。
女子シングルス:Wang Zhiyiは準優勝、韓国勢が頂点に
女子シングルス決勝には、中国のWang Zhiyiが進出しましたが、An Se-young(韓国)に21-17、21-7のストレートで敗れ、準優勝となりました。
第1ゲームは競り合いとなったものの、要所でAnが一歩上回る展開に。第2ゲームでは点差を広げられ、Wangにとっては厳しいスコアとなりました。
Wangは試合を振り返り、多くの学びがあったとしたうえで、今後の大会に向けて気持ちの持ち方や準備の仕方を見直したいと述べています。敗戦を糧に成長を目指す姿勢が印象的です。
ダブルス:複数種目で決勝進出も、中国勢はあと一歩届かず
今大会では、ダブルス種目でも中国勢が複数の決勝に駒を進めましたが、いずれもタイトルには届きませんでした。
男子ダブルス:フルゲームの末に逆転負け
男子ダブルス決勝では、中国のChen Boyang / Liu Yiが、韓国のKim Won-ho / Seo Seung-jaeと対戦しました。
- 第1ゲーム:21-19(Chen / Liuが先取)
- 第2ゲーム:12-21
- 第3ゲーム:12-21
第1ゲームを先に取ったものの、第2ゲーム以降は相手の対応力に押される展開となり、逆転負け。スタートは良かっただけに、試合運びや後半の修正力が今後の課題として浮かび上がりました。
女子ダブルス:日本ペアが逆転優勝
女子ダブルス決勝では、中国のJia Yifan / Zhang Shuxianが、日本のYuki Fukushima / Mayu Matsumotoと対戦しました。
- 第1ゲーム:21-17(Jia / Zhangが先取)
- 第2ゲーム:15-21
- 第3ゲーム:15-21
中国ペアが第1ゲームをものにしながらも、第2・第3ゲームで日本ペアの巻き返しを許し、逆転負けとなりました。接戦の中でのわずかな流れの変化を、どう自分たちの側に引き戻すかが、今後の焦点になりそうです。
混合ダブルス:タイのペアが接戦を制す
混合ダブルス決勝には、中国のFeng Yanzhe / Huang Dongpingが進出。タイのDechapol Puavaranukroh / Supissara Paewsampranとの激しい攻防となりました。
- 第1ゲーム:13-21
- 第2ゲーム:21-19
- 第3ゲーム:18-21
第1ゲームを落としたFeng / Huangは第2ゲームを取り返し、勝負は最終ゲームへ。最後まで競り合いながらも、あと一歩届かず、タイのペアがタイトルを獲得しました。
中国勢にとっての今大会の意味
今大会の結果を整理すると、男子シングルスでShi Yuqiが優勝した一方、中国勢は他の4種目すべてで決勝に進出しながら、タイトルには届きませんでした。
- 男子シングルス:優勝(Shi Yuqi)
- 女子シングルス:準優勝(Wang Zhiyi)
- 男子ダブルス:準優勝(Chen Boyang / Liu Yi)
- 女子ダブルス:準優勝(Jia Yifan / Zhang Shuxian)
- 混合ダブルス:準優勝(Feng Yanzhe / Huang Dongping)
つまり、中国勢は全5種目中5種目で決勝進出という層の厚さを見せつつも、優勝は1つだけという結果でした。これは、韓国、日本、タイ、そしてヨーロッパ勢との実力差がわずかなところまで詰まっていることを、改めて示したともいえます。
これからどこに注目すべきか
今回のMalaysia Openは、中国バドミントン代表にとって、強さと課題の両方が浮き彫りになった大会でした。今後を見ていくうえで、次のポイントに注目するとおもしろいでしょう。
- Shi Yuqiが今後の大会でも、今回のような安定感をどこまで維持できるか
- Wang Zhiyiやダブルス陣が、この敗戦から何を学び、プレーやメンタルをどう調整してくるか
- 韓国、日本、タイ、ヨーロッパ勢との拮抗した戦いが、今後のBWFワールドツアー全体のレベルをどう押し上げていくか
国際バドミントンは、アジアと欧州を中心に実力差が縮まり続けており、1つの大会結果がそのまま勢力図を決めるわけではありません。その中で、今大会で唯一タイトルを持ち帰ったShi Yuqiの存在は、中国勢にとって心強い軸であると同時に、他の選手たちにとっても刺激となりそうです。
今後のワールドツアーでも、各国・各地域の選手たちがどのような成長と対策を見せるのか。バドミントンファンにとって、目が離せないシーズンが続きます。
Reference(s):
Shi Yuqi wins only title for China at BWF World Tour Malaysia Open
cgtn.com








