国際ニュース:バドミントンがつなぐ中国とマレーシア 若者育成とスポーツ交流のいま video poster
バドミントンという共通のスポーツが、中国とマレーシアの若者をつなぎ、両国の友情を静かに深めつつあります。
バドミントン・アジアのトップが語る「スポーツ外交」
2025年現在、アジアのバドミントン界では、中国とマレーシアの連携がますます注目されています。バドミントン・アジア(Badminton Asia)とマレーシアバドミントン協会の事務総長を務めるケニー・ゴー・チーキョン氏は、最近、CGTNのスポーツ番組「Sports Scene」で朱曼丹(Zhu Mandan)氏のインタビューに応じ、中国とマレーシアのユース育成やスポーツを通じた友好の可能性について語りました。
ゴー氏が強調したのは、バドミントンが単なる競技を超え、若者同士、そして国と国とのあいだに友情を育てる「共通言語」になり得るという点です。中国とマレーシアの協力は、その具体的な例だといいます。
マレーシアの伝統競技と中国の層の厚さ
バドミントンは、数十年にわたってマレーシアで親しまれてきた伝統的なスポーツです。ゴー氏によると、マレーシア代表チームの強さは、長年培ってきたユース育成システムに支えられています。幼いころから選手を発掘し、段階的に育てていくことで、代表レベルにつながる土台をつくってきました。
一方、中国は人口規模の大きさを生かし、多くの若い選手を競技に取り込むことができる点が強みだといいます。裾野が広いぶん、トップレベルに到達する選手も生まれやすく、アジア全体のレベル向上にもつながっています。
ゴー氏はまた、マレーシアバドミントン協会が男女平等の推進にも力を入れていると説明しました。女子選手への支援や機会の拡大を進めることで、性別に関わらずバドミントンを楽しみ、競技として極められる環境づくりを目指しているといいます。
中国とマレーシア、広がる共同プログラム
スポーツを通じた中国とマレーシアのつながりは、すでに具体的な形となって表れています。現在、中国の複数の省とマレーシア側の地域が、バドミントンの交流イベントを行っており、選手や指導者が互いの経験を共有する場になっています。
ゴー氏は、今後さらに多くの共同バドミントンプログラムを立ち上げたいと話します。継続的な取り組みを増やすことで、単発のイベントにとどまらない長期的なパートナーシップとして育てていきたいという考えです。
大会運営から選手サポートまで、相互支援の関係
両国の協力は、目に見える交流イベントにとどまりません。ゴー氏によると、中国とマレーシアのバドミントン協会は、選手たちが相手国で試合をする際、複数の面で互いに支援を行っているといいます。
マレーシア側は、中国から大会運営の面で多くを学んできたとも述べています。大規模な大会を数多く開催してきた経験を共有してもらうことで、マレーシアでの大会の質向上にもつながっていると捉えています。
ゴー氏は、こうした相互支援を土台に、今後さらに深い協力関係を築いていきたいと強調しました。バドミントンを通じて育まれた信頼は、両国の人々の心の距離を縮める一助になると期待されています。
スポーツがつくる「静かな外交」のかたち
中国とマレーシアのバドミントン交流は、スポーツが国際関係に果たしうる役割を改めて示しています。政治や経済とは異なるレベルで、人と人とがつながり、相手の文化や価値観への理解を深めていくプロセスです。
ユース育成、ジェンダー平等、相互支援というキーワードに注目すると、競技力向上だけでなく、より包摂的で開かれたスポーツのあり方を模索する動きとしても読み取れます。日々ニュースを追う私たちにとっても、「スポーツを通じてどのような関係性を築きたいのか」という問いを投げかける話題と言えるのではないでしょうか。
Reference(s):
Badminton Asia boss: Sport promotes friendship between China, Malaysia
cgtn.com








