スヌーカー上海マスターズ準々決勝 ジャオ・シントンがディン・ジュンフイを6-1で圧倒
中国東部・上海市で行われているワールド・スヌーカー・ツアー(WST)上海マスターズの準々決勝で、28歳のジャオ・シントン(Zhao Xintong)が38歳のディン・ジュンフイ(Ding Junhui)を6-1で下し、準決勝進出を決めました。国際スポーツニュースとしても注目される一戦は、若き世界王者がベテランの看板選手を圧倒する形で幕を閉じました。
中国勢対決はジャオ・シントンが主導権
オール中国勢による準々決勝は、序盤からジャオがペースを握りました。第1フレームでいきなり134点のビッグブレークを叩き出し、試合の流れを一気に引き寄せます。
ディンも第3フレームで84点のブレークを決めて1フレーム差まで追い上げましたが、ここから再びジャオがギアを上げました。直後の第4フレームで132点のセンチュリーブレーク(100点以上の連続得点)を決め、リードを3-1に広げます。
数字が示す圧倒的な内容
後半に入ってもジャオの集中力は切れませんでした。その後のフレームで75点、さらにもう一度75点、そして119点と立て続けに高得点のブレークを重ね、セットカウント6-1で試合を締めくくりました。
大舞台でここまで安定して高いブレークを出し続けることは簡単ではありません。今回の結果は、現・世界タイトルホルダーとしての実力とメンタルの強さを、改めて印象づける内容と言えます。
「自分のリズムに集中した」勝者ジャオ
試合後、ジャオは自らのプレーを次のように振り返りました。自分の本来のレベルを出すことだけに集中し、試合そのものについて深く考え過ぎないようにしたといいます。あくまで自分のペースとボールコントロールに意識を向けることで、試合に没入できたと語りました。
そのうえで、この試合がスムーズに運んだ背景として、ディンがチャンスを多く与えてくれたことも挙げています。相手のミスを冷静に生かし続けたことが、6-1というスコアにつながりました。
ディン・ジュンフイは悔しさにじませる
一方、敗れたディンは、いくつかチャンスはあったものの、それを生かせなかったことが試合を難しくしたと話しました。ジャオが好調で、わずかな好機を確実にものにしたことが、流れを完全に相手に渡してしまった要因だと認めています。
自分自身のプレーについても、期待したレベルには達しなかったと率直に自己評価しました。その隙を突いて勝利をつかんだのがジャオだった、とディンは述べています。
準決勝の相手はカイレン・ウィルソン
ジャオは準決勝で、イングランドのカイレン・ウィルソン(Kyren Wilson)と対戦します。ウィルソンは準々決勝で、同じくイングランド出身で7度の世界タイトルを持つロニー・オサリバン(Ronnie O'Sullivan)を6-3で破り、ベスト4に進出しました。
勢いに乗る世界王者ジャオと、伝説的プレーヤーを下して勢いづくウィルソン。上海マスターズ準決勝は、スヌーカー・ファンにとって見逃せない一戦となりそうです。
静かに進む世代交代と競争の激化
今回のジャオとディンの対戦は、28歳と38歳という年齢差も含め、スヌーカー界における世代交代の一場面としても受け止められます。ベテランが築いてきた実績と人気は今も健在ですが、その土台の上に立つ若い選手たちが、さらに高いレベルのプレーで競い合う段階に入っているようにも見えます。
国際ニュースとしてのスヌーカー報道は、日本ではまだ限られていますが、こうしたハイレベルな攻防や世代間のせめぎ合いは、競技の枠を超えて多くの示唆を与えてくれます。プレッシャーの中で自分のリズムを守れるかどうか――今回のジャオの勝利は、その重要性を教えてくれる試合でもありました。
Reference(s):
Zhao eases past Ding to advance to semifinals at WST Shanghai Masters
cgtn.com








