中国の文化・映画観光が連休で躍進 The Volunteers完結編がけん引
中国の文化・映画観光産業が、2025年の連休シーズンに新たな高みを記録しました。その象徴的な存在となっているのが、戦争映画「The Volunteers: Peace at Last」です。
連休シーズンで存在感を放つ『The Volunteers: Peace at Last』
「The Volunteers: Peace at Last」は、9月30日の公開初日以来、連日、中国の映画興行におけるデイリー興行収入ランキングの首位を維持してきました。公開からこれまでの興行収入は4億8,500万元(約6,800万ドル)に達し、連休期間の文化消費を大きく押し上げたとみられます。
2025年国慶節の観客満足度でトップ、スコアは87.2
2025年の国慶節(ナショナルデー)連休期間に実施された映画観客の満足度調査によると、「The Volunteers: Peace at Last」はスコア87.2を獲得し、作品別ランキングでトップに立ちました。高い興行収入に加え、観客からの評価も含めて支持を集めていることがうかがえます。
興行成績と満足度の両方で高い水準を示したことは、単なる話題作にとどまらず、「連休に見たい一本」として幅広い層に受け入れられている可能性を示しています。物語や演出、キャストなど複数の要素が、観客の期待に応えた形だと言えるでしょう。
トリロジー累計興行収入は25億元超え
今回の作品は、「The Volunteers」トリロジー(3部作)のグランドフィナーレにあたります。その成功により、シリーズ累計の興行収入は25億元(25億人民元)を超えました。
1本の大作がシリーズとして継続的に支持され、最終作でさらに数字を伸ばす構図は、中国の映画市場においてフランチャイズ作品の存在感が増していることを示しています。同時に、作品の世界観や歴史観に共感し、複数作を通じて追いかける観客層が着実に育っていることも読み取れます。
文化・映画観光の「ハイシーズン」が示すもの
連休中に文化・映画観光セクターが新たな高みを迎えた背景として考えられるのは、映画館での鑑賞体験が観光やレジャーの選択肢として定着してきたことです。特に、「The Volunteers: Peace at Last」のような大作は、家族や友人同士での外出の中心的な目的となりやすく、周辺の飲食やショッピングなどの消費も誘発すると考えられます。
今後も、大型連休に向けて話題性の高い作品が投入される流れは続きそうです。映画館での体験を軸に、地域の観光資源や文化施設との連携が進めば、「映画をきっかけにどこへ出かけるか」という新しい連休の過ごし方が、さらに広がっていく可能性があります。
日本の観客・ビジネスへの示唆
中国での「The Volunteers」トリロジーの成功は、ストリーミング時代においても、劇場公開作品が依然として大きな集客力を持つことを改めて示しています。テーマ性の強い作品であっても、シリーズとして丁寧に世界観を構築し、連休などのタイミングを戦略的に選ぶことで、長期的な支持を得られることが分かります。
日本の映画・観光業界にとっても、連休と映画体験を組み合わせた時間の使い方をどうデザインするかは重要なテーマです。作品そのものの質に加え、鑑賞前後に何を楽しめるかというトータルな体験づくりが、今後ますます問われていくでしょう。
Reference(s):
China's cultural film tourism sector hits new heights during holidays
cgtn.com








