中国とガーナ首脳会談 女性と開発、資源協力で関係強化へ
中国の習近平国家主席は、北京を訪れているガーナのジョン・ドラマニ・マハマ大統領と会談し、国交樹立65周年の節目に両国関係を一段と高い水準へ引き上げる方針を確認しました。資源・インフラからデジタル経済、女性支援やグローバル・ガバナンスまで、多層的な協力が打ち出されています。
北京で中国・ガーナ首脳が会談
会談は北京の人民大会堂で行われ、マハマ大統領は女性をテーマにした国際会合「Global Leaders' Meeting on Women」に出席するため中国を訪れています。
習主席は、今年が中国とガーナの国交樹立65周年にあたると指摘し、両国の友好は先人たちによって築かれ、世代を超えて強まってきたと評価しました。そのうえで、中国はガーナが自国の国情に合った近代化の道を歩むことを揺るぎなく支持し、協力をさらに高いレベルへ引き上げたいと強調しました。
また習主席は、中国とアフリカ諸国が共に築く「全天候型の中アフリカ運命共同体」の新しい時代に向け、中国とガーナの協力がより大きな役割を果たすべきだと述べました。
資源・インフラ・農業まで 広がる協力分野
習主席は、中国とアフリカ諸国の協力枠組みである中国アフリカ協力フォーラム北京サミット(FOCAC)の成果を、中国とガーナの協力にも生かしていく考えを示しました。具体的には、協力モデルの多様化を図りつつ、次の分野で連携を深める方針です。
- 鉱業やエネルギーなど資源分野
- 道路や電力網などのインフラ整備
- 農業・漁業といった一次産業
これにより、ガーナが持つ豊かな資源を成長の原動力に変え、資源開発と環境保護のバランスを取りながら、両国協力の質を高めていくことを目指すとしています。
グローバル・ガバナンスと関税優遇
習主席はさらに、中国が提唱する「Global Governance Initiative(グローバル・ガバナンス・イニシアチブ)」をガーナと共に実行し、より公正で公平な国際秩序づくりに取り組む考えを示しました。
貿易面では、中国が外交関係を有するアフリカ諸国に対して、全ての関税品目を対象にゼロ関税を認める措置を打ち出していることに触れ、ガーナがこうした関税優遇の恩恵をできるだけ早く享受することへの期待を示しました。
マハマ大統領は、中国が主張する一つの中国の原則をガーナが引き続き堅持すると表明し、中国との関係を一層深めていく意欲を強調しました。そのうえで、貿易、デジタル経済、インフラ、エネルギー、鉱業、人と人との交流など、多岐にわたる分野で協力を強化し、両国関係を新たな段階に引き上げたいと述べました。
またマハマ大統領は、ガーナが多国間主義を重視しており、中国や志を同じくする国々と共に、国際機関などでの連携を強めつつ、グローバル・ガバナンス・イニシアチブを実行し、国際社会の公平と正義を守っていく考えを示しました。
女性のエンパワーメントでも連携
マハマ大統領は、今回の訪中のきっかけとなった「Global Leaders' Meeting on Women」についても言及しました。この会合は、世界各国の指導者が女性の地位向上やジェンダー平等について議論する場であり、マハマ大統領はその意義は大きいと評価しました。
同氏は、この会合が女性の権利向上を推進するうえで重要であり、女性の地位向上における中国のリーダーシップを示すものだと述べています。経済協力だけでなく、女性や社会の包摂をめぐる課題を共有して議論することは、両国関係をより立体的なものにしていくといえます。
今回の会談のポイント
今回の中国とガーナの首脳会談からは、いくつかのポイントが見えてきます。
- 国交樹立65周年の節目の年に、長期的なパートナーシップを改めて確認したこと
- 鉱業・エネルギーなどの資源分野に加え、インフラ、農業・漁業、デジタル経済、人材交流など協力範囲が広がっていること
- グローバル・ガバナンス・イニシアチブや女性支援を通じ、国際社会での連携を強めようとしていること
今後、中国とガーナがこうした合意をどのような具体的プロジェクトや制度づくりにつなげていくのかが焦点となります。資源を成長のエンジンとしつつ環境にも配慮し、同時に女性や次世代の人材をどう支えていくのか。アフリカと中国の関係を考えるうえでも、今後の展開が注目されます。
Reference(s):
Chinese President Xi Jinping meets with Ghanaian President John Mahama
cgtn.com








