中国、長征12号でLEOインターネット衛星を打ち上げ加速 video poster
2025年12月12日、中国は海南省南部の商業打ち上げ拠点から、低軌道(LEO)インターネット衛星の「第16弾」を打ち上げました。宇宙ベースの通信ネットワークを短期間で整備していく動きが、また一段進んだ形です。
今回の打ち上げ:海南の商業拠点から、午前7時に離昇
打ち上げは北京時間で午前7時(GMTで23:00)に実施され、LEOインターネット衛星の追加投入に成功したとされています。衛星コンステレーション(多数の衛星を連携させる仕組み)を増強することで、通信のカバー範囲や容量の拡大が見込まれます。
主役は「長征12号」:商業ミッション向けの“高回転”設計
今回使用されたロケットは、上海航天技術研究院(SAST)が開発した「長征12号」です。とくに衛星インターネット市場のように打ち上げ回数が多くなりがちな分野を想定し、商業ミッションの“働き手”として効率重視で設計されたとされています。
- LEOへの打ち上げ能力:少なくとも12トンのペイロード(搭載物)を投入可能
- 狙い:衛星インターネット向けの高需要に対応する運用効率
打ち上げ頻度を支える「水平式」:組み立て・試験・移動を一体化
注目点として挙げられているのが、長征12号の「水平での組み立て・試験・移動」を可能にする専用システムです。ロケットを横向きの状態で工程をまとめて進められるため、次のミッションまでの準備期間を短縮しやすくなります。
衛星コンステレーションは、同じ種類の打ち上げを何度も繰り返して規模を作るのが基本です。そこで重要になるのが、1回ごとのコストや手間だけでなく、どれだけ“高い頻度”で安定的に打ち上げられるかという運用面の強さです。
長征シリーズ「616回目」、長征12号は「4回目」
発表によれば、今回のフライトは長征12号として4回目、長征シリーズ全体としては616回目に当たります。今回のミッションでは運用が効率化され、機体をより軽量化したともされています。
今後5年でさらに打ち上げへ:ネットワーク拡充は“継続案件”に
長征12号は、今後5年間でLEO向け打ち上げを数多く担う予定とされています。衛星インターネットは「地上の基地局整備」とは別の時間軸で拡張できる一方、宇宙側の“数を揃える”段階では打ち上げの回転数がボトルネックになりがちです。
今回のように打ち上げ手段と運用の効率化が進むと、宇宙ベースの通信インフラは、整備のペースそのものが変わっていく可能性があります。今後、どの地域・どの用途に向けてサービスが厚くなっていくのか、打ち上げ計画とあわせて注目が集まりそうです。
Reference(s):
China launches internet satellites on efficient Long March-12 rocket
cgtn.com








