中国、宇宙―地上レーザー通信で100Gbps超の高速実験に成功
2026年1月、中国が宇宙―地上のレーザー通信で100Gbps(ギガビット毎秒)を超える速度の「運用を想定した応用実験」に成功したと伝えられました。衛星が生み出す大容量データを、より速く地上へ届ける技術として注目されます。
何が起きたのか:100Gbps超の宇宙―地上レーザー通信
発表によると、中国は宇宙空間と地上局の間でレーザーを使ってデータを送る「宇宙―地上レーザー通信」の実験を行い、通信速度が100Gbpsを超えました。今回のポイントは、研究室レベルの実証ではなく、実運用を意識した形での応用実験だとされている点です。
「100Gbps」は何を意味する?
100Gbpsは、衛星が撮影した画像や観測機器の計測結果など、宇宙から降りてくるデータを短時間で地上に送れる水準を示します。近年は衛星データの高精細化・高頻度化が進み、地上へ下ろす通信(ダウンリンク)の“混雑”が課題になりやすいことから、高速化の意義は小さくありません。
レーザー通信が注目される理由
宇宙通信は従来、電波(無線)を中心に発展してきました。レーザー通信は一般に、より高い周波数帯を活用できるため、同じ条件なら大容量化(高速化)に向きやすいとされています。一方で、宇宙からの細いビームを地上局へ正確に向け続ける必要があり、運用面の工夫が重要になります。
- 期待される点:大容量データの高速伝送、衛星サービスの高度化
- 難しさ:ビームの精密な追尾、天候など環境条件の影響を受けうること
今後の焦点:実験から“日常運用”へ
今回の発表が示すのは、「速さ」だけでなく「運用を見据えた適用」に踏み込んだことです。今後は、どの程度の安定性で継続運用できるのか、地上局の配置やバックアップ手段(電波との併用など)をどう設計するのかが焦点になります。宇宙データの価値が増すほど、地上へ下ろす通信の設計は、衛星そのものと同じくらい重要なテーマになっていきそうです。
Reference(s):
China sets new speed record on space-ground laser communication
cgtn.com








