Apple、中国本土でiPhone「過去最高の四半期」 2025年Q4に需要回復
Appleが発表した最新の決算で、中国本土におけるiPhone販売が大きく伸び、2025年の第4四半期(Appleの第1四半期)を押し上げました。スマートフォン市場の競争が激しい中で、需要の回復が数字に表れた格好です。
何が起きた?――中国本土の売上が前年同期比38%増
Appleはこのほど、同社の第1四半期(暦年でいう2025年10〜12月期)に過去最高の四半期売上高を記録したと報告しました。背景として挙げられたのが、iPhone需要の強さと中国本土市場の持ち直しです。
決算説明会でティム・クックCEOは、中国本土の売上が前年同期比で38%増になったと説明。さらに、
- 新しいiPhoneへの買い替え(アップグレード)顧客数が過去最高
- 初めてiPhoneを選ぶ新規ユーザーの転換も2桁ペースで増加
と、需要の質の変化も強調しました。
IDC:2025年Q4の出荷はAppleが首位、通年はHuaweiが首位
調査会社IDCのデータによると、2025年Q4の中国本土におけるスマートフォン出荷台数は、Appleが1600万台で期間中のトップベンダーになりました。一方で、通年(2025年の年間)では、中国本土のテクノロジー企業であるHuaweiが首位だったとされています。
拮抗する中国本土スマホ市場:上位5社が「16%前後」に密集
記事が示す2025年の中国本土スマートフォン市場は、上位が僅差で並ぶ展開でした。シェアは以下の通りです。
- Huawei:16.4%
- Apple:16.2%
- Vivo:16.2%
- Xiaomi:15.4%
- OPPO:15.2%
上位5社のうち、Appleは唯一の中国本土以外のブランドとされ、2024年初めには上位グループから外れていた時期もあった中で、2025年後半に存在感を取り戻した形です。
iPhone売上は前年比23%増、全体の約6割を占める
クックCEOは「iPhoneが過去最高の四半期になった」と述べ、地域別でも記録的だったとしています。財務報告によれば、iPhoneの売上高は前年比23%増となり、Apple全体売上の59.3%を占めました。
価格据え置きのiPhone 17標準モデルが追い風に
iPhone 17の標準モデルが、ハードウェアを更新しつつも価格を据え置いたことが、ラインアップの好調に寄与したとされています。値上げが話題になりやすい局面で、価格と更新のバランスが購買行動を後押しした可能性があります。
次の焦点:需要増は歓迎でも、利益率に圧力の可能性
一方でAppleは、今後の四半期について需要増が利益率(粗利益率)に圧力をかける可能性があると警告しました。理由として、
- 先端チップの供給逼迫
- メモリ価格の上昇
によるコスト増が挙げられています。販売が伸びても、部材コストが上がれば収益性の見え方は変わります。
AI戦略:Googleと基盤モデルを共同開発、独自開発も継続
AI戦略についてクックCEOは、AppleがGoogleと提携し、将来のApple Intelligenceサービスを支える基盤モデル(foundation models)を開発していると述べました。その一方で、提携以外にも自社でのAI開発を継続する方針も示しています。
Appleは競合他社に比べてAI機能の前進が遅いと見られてきたとされ、2024年にAIプラットフォームのApple Intelligenceを発表したものの、Siriの大規模なAI主導アップグレードはまだ展開されていない点が、加速の難しさを示している――という文脈も併せて語られています。
見どころを3行で
- 中国本土の売上が38%増、iPhone需要の回復が鮮明に
- 市場は上位が僅差の混戦、Q4はAppleが出荷首位
- 次四半期はチップ・メモリ高で利益率が焦点、AIはGoogle提携と自社開発の両輪
Reference(s):
Apple reports its strongest iPhone quarter on record in China
cgtn.com








