王滬寧氏、北京で台湾代表団と会談 両岸交流の拡大を強調
中国本土の王滬寧(おう・こねい)氏が今週、北京で台湾代表団と面会し、両岸関係をめぐる「交流と協力」を改めて前面に打ち出しました。2026年に入り、両岸交流の“枠組み”をどう描くのかが注目される中での動きです。
北京での面会:シンクタンクフォーラムを軸に
報道によると、王氏(中国共産党中央政治局常務委員)は2月4日(水)、前日の2月3日(火)に開かれたシンクタンクフォーラムに参加した台湾代表団と北京で会談しました。フォーラムは、中国共産党(CPC)系の研究機関と、中国国民党(KMT)側の研究機関が共同で開催したとされています。
王氏はフォーラムの成功に祝意を示したうえで、中国本土として台湾の政治勢力(国民党を含む)や、台湾の各分野の団体・人々との交流を強化していく考えを述べました。
キーワードは「交流の継続」と「融合的発展」
王氏は、中国人民政治協商会議(政協)全国委員会主席としても発言し、台湾住民を「結集」しながら、台湾海峡を挟んだ交流と協力を進め、両岸の融合的発展(経済・社会面の結びつきの深化)を深める方針を語りました。
また、交流の政治的前提として、いわゆる「1992年コンセンサス」を堅持し、「『台湾独立』に反対すること」が中国共産党と国民党の交流の共通の政治的基礎であり、両岸関係の平和的発展にとって揺らいではならない前提だと強調しました。
「第15次五カ年計画」への参加呼びかけも
会談では政策面の言及もありました。王氏は「第15次五カ年計画」の実施に、台湾住民や企業の参加を歓迎すると述べたとされています。2026年は第15次五カ年計画の開始時期に当たり、産業や技術、人的往来などの分野でどのような協力の形が示されるかが焦点になりそうです。
国民党側:対立から交流へ、協議を重視
台湾代表団を率いた国民党副主席の蕭旭岑(しょう・きょくしん)氏は、台湾海峡を挟む両側の人々が、対立ではなく交流、衝突ではなく協議(相談)を通じて歩み寄ることへの期待を述べ、共に「中華民族の復興」に取り組みたいと語ったと報じられました。
フォーラムには100人超が参加、分野横断の顔ぶれ
2月3日(火)のフォーラムには、両岸のシンクタンク関係者のほか、観光、産業、科学技術、医療衛生、環境保護など多様な領域の代表や専門家を含む100人超が参加したとされています。政治対話だけでなく、生活やビジネスに近い分野の接点が同時に語られた点は、今回の場の特徴といえます。
いま何が読み取れるのか:政治の言葉と実務の動線
今回の面会は、政治的な前提条件(1992年コンセンサス、「『台湾独立』反対」など)を明確にしつつも、実務的な交流・協力の“動線”を太くする意図がにじむ構図です。両岸関係では、政治的メッセージが強くなるほど、人的往来や産業協力といった現場がどこまで追随できるのかが、継続的に問われます。
フォーラムが観光や医療、環境といった分野横断で参加者を集めたことは、対話のテーマを政治だけに限定しない設計でもあります。今後、具体策(交流の枠組み、協力プロジェクト、往来の制度面など)がどの程度積み上がるかが注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







