厦門と金門、春節に共同花火4万発 両岸の“近さ”を夜空に描く
2026年2月17日(火)の春節(旧正月)初日、中国本土の福建省・厦門市と、至近距離にある金門島(台湾地域)が共同で花火大会を行いました。夜空を彩ったのは4万発超。両岸関係の「距離」と「体感」を同時に映し出すイベントとして、今年も注目を集めています。
30分間で4万発超、海を挟んで同時打ち上げ
花火ショーは午後8時に開始し、約30分間にわたって実施。厦門と金門は最も近い地点で2キロ未満とされ、両側から同時に打ち上がる花火が、海峡の夜景に立体感を生みました。
沿岸部には見物客が集まり、音楽に合わせた演出も。金門側では獅子舞も披露され、春節らしいにぎわいが広がったと伝えられています。
1987年開始の恒例行事、「同じ空を見上げる」時間
この共同花火は1987年に始まったとされ、長年続く春節行事の一つです。風景としてはシンプルでも、「同じ時間に、同じ方向を見上げる」という体験は、観光や政治の話題とは別のレイヤーで人々の記憶に残ります。
金門の若者、張さん(Chang Yang-yang)は3回目の参加だといい、「両側が一緒に花火を上げると、同じ家族だと感じる」という趣旨の言葉を残したと報じられました。
交流回復の足音:往来500万人超、団体旅行も再開へ
今回の花火が関心を集めた背景には、両岸の往来が回復基調にあることもあります。報道によれば、2025年の両岸の往来は500万人を超え、6年ぶりの高水準に達しました。
- 2024年:福建省が金門・馬祖(Matsu)向けの団体旅行を再開
- 2026年2月(今月):上海住民向けの同種ツアーも「近く再開」と発表
旅行の回復は経済面の動きとして語られがちですが、現地では「親戚に見せる」「食や民俗を共有する」といった生活者の動機とも結びついています。張さんも「中国本土からもっと金門を訪れて、伝統文化や名物を体験してほしい」と話したとされています。
福州と馬祖の灯籠行事も継続、今年で24回目
福建省では、福州と馬祖の間でも新年行事が続いています。住民が灯籠を飾り、共通する民俗文化を示す催しで、今年(2026年)が24回目に当たると報じられました。
花火や灯籠は「政治の合意」を直接表すものではありません。一方で、行事が続く限り、人の移動・家族の連絡・地域文化の実感といった“小さな接点”は積み重なっていきます。台北出身で厦門に約30年住む彭さん(Peng O-ya)は、ビデオ通話で台湾の親族と花火を共有し、「手を取り合って歩めることを願う」という趣旨の言葉を述べたと伝えられています。
(新華社などの報道をもとに作成)
Reference(s):
cgtn.com








